TROJ_FAKEAL.AFG
Trojan.FakeAV!gen60 (Symantec); Trojan:Win32/FakeSysdef (Microsoft); Trojan-Downloader.Win32.Dapato.gr (Kaspersky); FakeAlert-SysDef.b (Mcafee); Mal/FakeAV-LS (Sophos); Adware/WindowsXpRecovery (Panda)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。
マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。
マルウェアは、偽のセキュリティ製品をインストールします。 マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導してクレジットカード番号といった個人情報を要求します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\All Users\Application Data\{random file name}.exe - also detected as TROJ_FAKEAL.AFG
- %Desktop%\{OS Name} Restore.lnk
- %Start Menu%\Programs\{OS Name} Restore\{OS Name} Restore.lnk
- %Start Menu%\Programs\{OS Name} Restore\Uninstall {OS Name} Restore.lnk
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\デスクトップ" です。. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\All Users\Application Data\{random filename}.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %User Temp%\smtmp
- %Start Menu%\Programs\{OS Name} Restore
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = "%System Root%\All Users\Application Data\{random file name}.exe"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
ActiveDesktop
NoChangingWallpaper = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = "/{hq:/s`s:/ogn:/uyu:/dyd:/c`u:/bnl:/ble:/sdf:/lrh:/iul:/iulm:/fhg:/clq:/kqf:/`wh:/lqf:/lqdf:/lnw:/lq2:/l2t:/v`w:/rbs:"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Attachments
SaveZoneInformation = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoDesktop = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
DisableTaskMgr = "1"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Download
CheckExeSIgnatures = no
(註:変更前の上記レジストリ値は、「yes」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- Credit card information (i.e. card type, card number, expiration date, security code)
- Contact information (i.e. name, address, email, phone number)
その他
マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。
偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動
マルウェアは、以下の偽の警告を表示します。
マルウェアは、偽のセキュリティ製品をインストールします。
マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導してクレジットカード番号といった個人情報を要求します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「TROJ_FAKEAL.AFG」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- {random file name} = %System Root%\All Users\Application Data\{random file name}.exe
- {random file name} = %System Root%\All Users\Application Data\{random file name}.exe
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\ActiveDesktop
- NoChangingWallpaper = 1
- NoChangingWallpaper = 1
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
- LowRiskFileTypes = /{hq:/s`s:/ogn:/uyu:/dyd:/c`u:/bnl:/ble:/sdf:/lrh:/iul:/iulm:/fhg:/clq:/kqf:/`wh:/lqf:/lqdf:/lnw:/lq2:/l2t:/v`w:/rbs:
- LowRiskFileTypes = /{hq:/s`s:/ogn:/uyu:/dyd:/c`u:/bnl:/ble:/sdf:/lrh:/iul:/iulm:/fhg:/clq:/kqf:/`wh:/lqf:/lqdf:/lnw:/lq2:/l2t:/v`w:/rbs:
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Attachments
- SaveZoneInformation = 1
- SaveZoneInformation = 1
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- DisableTaskMgr = 1
- DisableTaskMgr = 1
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
- NoDesktop = 1
- NoDesktop = 1
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
- DisableTaskMgr = 1
- DisableTaskMgr = 1
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Download
- From: CheckExeSIgnatures = no
To: yes
- From: CheckExeSIgnatures = no
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = 0
To: 1
- From: Hidden = 0
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: ShowSuperHidden = 0
To: 1
- From: ShowSuperHidden = 0
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
- %Start Menu%\Programs\{OS Name} Restore
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %Desktop%\{OS Name} Restore.lnk
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAL.AFG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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