解析者: Adrianne Chester Camat   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 251,128 bytes
タイプ , EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年4月16日

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\AdobeFlash\{random characters}.crx - Detected as TROJ_EXTADB.US
  • %Application Data%\AdobeFlash\update.xml

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、フォルダを作成し、このフォルダ内に自身のファイルを作成します。

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist
1 = "{random characters};%Application Data%\AdobeFlash\update.xml"

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ked.net/king.txt
  • http://{BLOCKED}ked.net/{random characters}.crx - detected as TROJ_EXTADB.US

その他

ダウンロードされる以下のファイルは、"Google Chrome" の拡張機能です。トレンドマイクロの製品では、「TROJ_EXTADB.US」として検出名され、不正活動を行います。

  • %Application Data%\AdobeFlash\{random characters}.crx

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.860.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年4月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.861.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年4月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_FAKEADB.US」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist
    • 1 = "{random characters};%Application Data%\AdobeFlash\update.xml"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\AdobeFlash\{random characters}.crx
  • %Application Data%\AdobeFlash\update.xml

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEADB.US」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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