TROJ_DROPPR.VY
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
自動実行方法
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\explorer\
Browser Helper Objects\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}
他のシステム変更
マルウェアは、以下のファイルを削除します。
- %Temp%\scs4.tmp
- %Temp%\scs7.tmp
(註:%Temp%フォルダは、標準設定では "C:\Windows\Temp" です。)
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}\
InprocServer32
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLUA = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
ConsentPromptBehaviorAdmin = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}
NoExplorer = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
EXT\CLSID
{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA} = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main\FeatureControl\
FEATURE_ENABLE_SCRIPT_PASTE_URLACTION_IF_PROMPT
iexplore.exe = "1"
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Startup%\inc.exe
- %User Profile%\Application Data\leto.dll
(註:%User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://www.{BLOCKED}ma.it/includes/js/dtree/zika.exe
- http://www.{BLOCKED}stronomy.org/moonwalkers/media/system/js/brtF.dll
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}
- InprocServer32
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
- EnableLUA = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
- ConsentPromptBehaviorAdmin = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}\InprocServer32
- ThreadingModel = "Apartment"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects\{0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA}
- NoExplorer = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\EXT\CLSID
- {0EDEF382-D7CF-4721-AD5F-C02DEF981FEA} = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\FEATURE_ENABLE_SCRIPT_PASTE_URLACTION_IF_PROMPT
- iexplore.exe = "1"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Startup%\inc.exe
- %User Profile%\Application Data\leto.dll
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPPR.VY」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 7
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- %Temp%\scs4.tmp
- %Temp%\scs7.tmp
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