解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Trojan.Win32.Agent.hwkv (Kaspersky), Trojan:Win32/Comame (Microsoft), Win32/Agent.PKG trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 179,808 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年12月27日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\Del7.tmp - deletes the initially executed copy of the malware

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware Path}\謹賀新年.jpg
  • %Windows%\Tasks\svchost.exe - detected as BKDR_PROXY.XTQ

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

その他

マルウェアは、以下のとおり自身のコピーを作成し、最初に実行された自身のコピーを削除します。

  • %User Temp%\Del7.tmp

マルウェアが作成するファイルは以下のとおりです。

  • {Malware Path}\謹賀新年.jpg
  • %Windows%\Tasks\svchost.exe - 「BKDR_PROXY.XTQ」として検出

実行されると、マルウェアは無害な画像ファイル "{Malware path}\謹賀新年.jpg" を開き、感染ユーザが正規のJPGファイルを開いたかのように装います。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.620.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年12月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.621.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年12月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_DROPPER.XTR」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

TROJ_DROPPER.XTR として検出されたファイルを検索し削除します。

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

特定のファイルが起動した際、マルウェアの自動起動実行の停止:

  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に上記で確認したファイル名を入力してください。
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、Enter を押します。
    4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。

  • Windows Vista および 7 の場合:

    1. [スタート]をクリックします。
    2. [プログラムとファイルの検索]に、上記で確認したファイル名を入力し、Enter を押します。
    3. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
  • 手順 4

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • {Malware Path}\謹賀新年.jpg

    手順 5

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPPER.XTR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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