解析者: Rhena Inocencio   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい


  詳細

ファイルサイズ 19,384 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年3月27日

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\drivers\{random file name}.sys

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\9iwqj1rup4.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
9iwqj1rup4 = "%User Profile%\9iwqj1rup4.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random file name}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random file name}
Type = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random file name}
Start = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random file name}
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random file name}
ImagePath = "%System%\drivers\{random file name}.sys"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random file name}
DisplayName = "9iwqj1rup4.exe"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}at.com
  • {BLOCKED}r.com
  • {BLOCKED}lj.com
  • {BLOCKED}a.com
  • {BLOCKED}dk.com
  • {BLOCKED}mcy.com
  • {BLOCKED}ld.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.172.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年6月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.173.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年6月7日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

「TROJ_DROPPER.UZR」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System%\drivers\{random file name}.sys

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 9iwqj1rup4 = "%User Profile%\9iwqj1rup4.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random file name}
    • Type = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random file name}
    • Start = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random file name}
    • ErrorControl = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random file name}
    • ImagePath = "%System%\drivers\{random file name}.sys"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random file name}
    • DisplayName = "9iwqj1rup4.exe"

手順 6

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • {random file name}

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DROPPER.UZR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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