解析者: Sabrina Lei Sioting   
 更新者 : Michael Cabel
 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年7月4日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache

(註：%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\DISKINFO.EXE - detected as HKTL_DISKINFO
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\hidden32.exe - detected as HKTL_HIDEWIN.A
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\runbatch.exe- detected as BKDR_SERVU.J
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\psexec.bat - detected as BAT_IPC.A
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\userlist.exe - detected as BKDR_IROFFER.S
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\Drives.txt
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\Rar.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\tar.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\test.rar
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\cygcrypt-0.dll
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\cygwin1.dll
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\del.bat
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\FireDaemon.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\mss.ini
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\regkeyadd.reg
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\ServrStartUpLog.txt
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\ServUDaemon.ini
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\tar.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\TzoLibr.dll
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\welcome.txt
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\wincfg.com
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\winignore.ign
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\winmsg.msg
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\winnotify.net
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\winstartup.log
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\x.bat
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\xdcc.config

マルウェアは、作成したファイルの属性を以下のように設定します。

  • System
  • Hidden

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.266.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年7月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.267.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年7月4日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_DROPPER.CN」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\Drives.txt
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\hidden32.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\dllcache\psexec.bat
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\Rar.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\tar.exe
  • %System Root%\WINNT\system32\drivers\etc\test.rar

手順 5

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPPER.CN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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