解析者: kathleenno   

 別名:

Trojan-Dropper.Win32.Dapato.ew (Kaspersky); Troj/Dloadr-DHZ (Sophos); TrojanDownloader.Small.peb (Vba32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のレジストリ値を削除するため、アプリケーションやプログラムが正しく起動しなくなります。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 482,816 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年7月18日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • Arrives as the following file:
    • {FILE NAME}.PDF.EXE

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\update.exe - also detected as TROJ_DLOADR.ZTZ

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SysUpdate = "%Application Data%\Microsoft\update.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SysTray =

作成活動

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}ly.{BLOCKED}linesite.com/index.html

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.296.10
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年7月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_DLOADR.ZTZ」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • SysUpdate = %Application Data%\Microsoft\update.exe

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {FILE NAME}.PDF

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DLOADR.ZTZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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