解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Downloader.Generic14.BKJ (AVG); Win32/TrojanDownloader.Hancitor.A (Nod32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメール経由による侵入, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 77,824 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年9月26日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\winlogin.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
winlogin = "%User Temp%\winlogin.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\05F16C88-71D3-42C1-BB4F-E9BAF7DB4A9E

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\05F16C88-71D3-42C1-BB4F-E9BAF7DB4A9E
cfg = "{random}GRGRGRGR}{hostname} "

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}4qc2r4bn63.{BLOCKED}b.org:443
  • https://{BLOCKED}4qc2r4bn63.{BLOCKED}b.org/gate.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\___{random}.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://icanhazip.com:443

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、証明書をダウンロードおよびインストールします。これにより、Tor2web proxy networkの不正なWebサイトにアクセス可能となります。

  • http://www.download.windowsupdate.com/msdownload/update/v3/static/trustedr/en/authrootseq.txt
  • http://www.download.windowsupdate.com/msdownload/update/v3/static/trustedr/en/authrootstl.cab
  • http://www.download.windowsupdate.com/msdownload/update/v3/static/trustedr/en/B1BC968BD4F49D622AA89A81F2150152A41D829C.crt

以下のレジストリキーが、証明書のインストール後に追加されます。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SystemCertificates\AuthRoot\Certificates\B1BC968BD4F49D622AA89A81F2150152A41D829C

以下のレジストリ値が、証明書のインストール後に追加されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SystemCertificates\AuthRoot\Certificates\B1BC968BD4F49D622AA89A81F2150152A41D829C
Blob = {hex value}

以下のファイルが、証明書のインストール後に追加されます。

  • %Application Data%\Microsoft\Crypto\RSA\{User's Security Identifier}\{random 1} (Windows Vistaおよびそれ以上のバージョン) - 証明書のインストール
  • %Application Data%\Microsoft\Crypto\RSA\{User's Security Identifier}\{random 2} (およびそれ以上のバージョン)
  • %Application Data%\Microsoft\CryptnetUrlCache\Content\{random 3} (Windows Vista未満のバージョン)
  • %Application Data%\Microsoft\CryptnetUrlCache\Content\{random 4} (Windows Vista未満のバージョン)

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 11.177.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年9月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_DLOADER.DNO」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • winlogin = "%User Temp%\winlogin.exe"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • 05F16C88-71D3-42C1-BB4F-E9BAF7DB4A9E
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SystemCertificates\AuthRoot\Certificates
    • B1BC968BD4F49D622AA89A81F2150152A41D829C

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\Microsoft\Crypto\RSA\{User's Security Identifier}\{random 1} (Windows Vista and higher versions) - installing certificate
  • %Application Data%\Microsoft\Crypto\RSA\{User's Security Identifier}\{random 2} (Windows Vista and higher versions)
  • %Application Data%\Microsoft\CryptnetUrlCache\Content\{random 3} (Versions lower than Windows Vista)
  • %Application Data%\Microsoft\CryptnetUrlCache\Content\{random 4} (Versions lower than Windows Vista)

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DLOADER.DNO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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