TROJ_DLOADE.SMC2
Windows
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
マルウェアは、Webサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。これにより、感染コンピュータ上に他のマルウェアがダウンロードまたは作成されます。 マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Profile%\Applications\Microsoft\msviewer.exe - (when user is not Administrator) detected as TROJ_DLOADE.SMC2
- %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\msviewer.exe - (when user is Administrator) detected as TROJ_DLOADE.SMC2
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft
- %User Profile%\Applications\Microsoft
(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)
自動実行方法
マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。
- %User Startup%\Windows Message.lnk (Windows XP and lower versions) ← shortcut to its modified drop copy
- %Start Menu%\Programs\Startup\Windows Message.lnk (Windows Vista and higher versions) ← shortcut to its modified drop copy
(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ダウンロード活動
マルウェアは、Webサイトにアクセスし、以下のファイルをダウンロードします。
- http://{BLOCKED}g.twinkes.net/otete2/css/topblack.php
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\msupdata.exe
- %User Temp%\{random}.tmp ← this will be created if unable to create 'msupdata.exe'
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
情報漏えい
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
その他
マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。
マルウェアが作成し、実行する以下のファイルは「TROJ_DLOADE.SMC2」として検出されます。
- %User Profile%\Applications\Microsoft\msviewer.exe - (ユーザが管理者でない場合)
- %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\msviewer.exe - (ユーザが管理者の場合)
マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。以下のファイルは、"msviewer.exe"へのショートカットです。
- %User Startup%\Windows Message.lnk (Windows XPおよびそれ以下のバージョンの場合)
- %Start Menu%\Programs\Startup\Windows Message.lnk (Windows Vistaおよびそれ以上のバージョンの場合)
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存し、実行します。
- %User Temp%\msupdata.exe
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。ファイルは、"msupdata.exe"が作成できない場合に、作成され実行されます。
- %User Temp%\{random}.tmp
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「TROJ_DLOADE.SMC2」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
- %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft
- %User Profile%\Applications\Microsoft
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Startup%\Windows Message.lnk (Windows XP and lower versions)
- %Start Menu%\Programs\Startup\Windows Message.lnk (Windows Vista and higher versions)
- %User Temp%\msupdata.exe
- %User Temp%\{random}.tmp
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DLOADE.SMC2」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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