プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 245,336 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年12月19日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\52251eeec66da10c65004a80\52251eeec66da10c65004a80.exe
  • %User Temp%\nsu3.tmp\52251eeec66da10c65004a80.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\Wilbert
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsu3.tmp
  • %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
  • %User Profile%\Application Data\52251eeec66da10c65004a80
  • %User Temp%\nsv15.tmp

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
52251eeec66da10c65004a80 = "{random characters}"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • %System%\WBEM\AutoRecover\88744D2A29102FC88ECF505DD2E984FC.mof

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\nse1.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns10.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\nsFD.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns116.tmp
  • %User Temp%\nsk13.tmp
  • %User Temp%\nsv15.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Wbem\WMIC

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Wbem\WMIC

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
mofcompstatus = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
WMICLC = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
mofcompMUIStatus = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
mofcompMUIStatus = "ffffffff"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
Cli.mof = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
CliEgAliases.mof = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
CliEgAliases.mfl = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
mofcompstatus = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
WMICLC = "49"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "130311037042968750"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs = "{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "130311037747187500"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "130311037761875000"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\nsu3.tmp\IpConfig.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\inetc.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\tmp_13242.txt
  • %User Temp%\nsu3.tmp\registry.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\nsExec.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\IpConfig.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\ThreadTimer.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\inetc.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\request.txt
  • %User Temp%\tmp1C.tmp
  • %User Temp%\tmp24.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\C8463ECBE33BC240263A0B094E46D510.mof
  • %User Temp%\tmpD4.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\23BDE61F1F4FACE17E9B0C01F2A1FD9B.mof
  • TempWmicBatchFile.bat
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns10.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\nsFD.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns116.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns128.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://html.{BLOCKED}media-download.com/harvester.php?{random characters}
  • http://html.{BLOCKED}media-download.com/installer/pop_request.php?{random characters}

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Wbem\
    • WMIC
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Wbem\
    • WMIC

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • 52251eeec66da10c65004a80 = "{random characters}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • mofcompstatus = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • WMICLC = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • mofcompMUIStatus = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • mofcompMUIStatus = "ffffffff"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • Cli.mof = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • CliEgAliases.mof = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • CliEgAliases.mfl = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • mofcompstatus = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • WMICLC = "49"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "130311037042968750"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs = "{random characters}"
      To: Autorecover MOFs = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "130311037747187500"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "130311037761875000"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\nsu3.tmp\IpConfig.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\inetc.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\tmp_13242.txt
  • %User Temp%\nsu3.tmp\registry.dll
  • %User Temp%\nsu3.tmp\nsExec.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\IpConfig.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\ThreadTimer.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\inetc.dll
  • %User Temp%\nsv15.tmp\request.txt
  • %User Temp%\tmp1C.tmp
  • %User Temp%\tmp24.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\C8463ECBE33BC240263A0B094E46D510.mof
  • %User Temp%\tmpD4.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\23BDE61F1F4FACE17E9B0C01F2A1FD9B.mof
  • TempWmicBatchFile.bat
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns10.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\nsFD.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns116.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns128.tmp

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\Wilbert
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsu3.tmp
  • %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
  • %User Profile%\Application Data\52251eeec66da10c65004a80
  • %User Temp%\nsv15.tmp

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DLOADE.FGT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\WBEM\AutoRecover\88744D2A29102FC88ECF505DD2E984FC.mof

手順 10

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Temp%\nse1.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns10.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\nsFD.tmp
  • %User Temp%\nsu3.tmp\ns116.tmp
  • %User Temp%\nsk13.tmp
  • %User Temp%\nsv15.tmp


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