別名:

Worm:Win32/Vobfus.gen!D (Microsoft); VBObfus.aa (McAfee); W32.IRCBot.NG!gen6 (Symantec); Trojan.Win32.Diple.thx (Kaspersky); Trojan.Win32.Powp.afho (v) (Sunbelt); Trojan.Generic.KDV.271309 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 143,373 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月10日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MSWUpdate = "%User Profile%\Application Data\csrss.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MSWUpdate = "%User Profile%\Application Data\csrss.exe"

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe %User Profile%\Application Data\csrss.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Profile%\Application Data\NuMTNHsu

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
Micronsoft\addIns

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
Micronsoft\addIns
Proc = "éx_CHAR(0x1E)_Å_CHAR(0x19)_ åE"

HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
Micronsoft\addIns
LOC = "z_CHAR(0x06)_?§?ݡρ¡Ú²"

HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
Micronsoft\addIns
FS = "1"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}d.com/app/locate_my_ip

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TROJ_DIPLE.FM」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Micronsoft
    • addIns

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MSWUpdate = "%User Profile%\Application Data\csrss.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MSWUpdate = "%User Profile%\Application Data\csrss.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Micronsoft\addIns
    • Proc = "éx_CHAR(0x1E)_Å_CHAR(0x19)_ åE"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Micronsoft\addIns
    • LOC = "z_CHAR(0x06)_?§?ݡρ¡Ú²"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Micronsoft\addIns
    • FS = "1"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe %User Profile%\Application Data\csrss.exe"
      To: Shell = ""Explorer.exe""

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DIPLE.FM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Profile%\Application Data\NuMTNHsu


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