TROJ_DELF.SMV
Backdoor:Win32/Zegost.B (Microsoft); Generic Dropper.kr (McAfee); Suspicious.Graybird.1 (Symantec); Trojan-Dropper.Win32.Binder.rz (Kaspersky); Trojan-Dropper.Win32.Binder.rz (v) (Sunbelt); Trojan.Generic.2099004 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\Documents and Settings\Local User
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{21E9C5D3-EBFF-11CD-B6FD-00AA00B4E22A}
StubPath = "%Program Files%\DBS.EXE"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{21E9C5D3-EBFF-11CD-B6FD-00AA00B4E22A}
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\6to4
InstallModule = "%Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\server.exe"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\6to4
Type = "4"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「20」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\6to4
Description = "{random characters}"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「Provides DDNS name registration and automatic IPv6 connectivity over an IPv4 network. If this service is stopped, other computers may not be able to reach it by name and the machine will only have IPv6 connectivity if it is connected to a native IPv6 network. If this service is disabled, any other services that explicitly depend on this service will fail to start.」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\6to4\Parameters
ServiceDll = "%User Profile%\userdata.dll"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{21E9C5D3-EBFF-11CD-B6FD-00AA00B4E22A}
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\MyServer.jpg
- %Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\server.jpg
- %Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\δÃüÃû.jpg
- %User Profile%\userdata.dll
- %Program Files%\DBS.EXE
(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
- {21E9C5D3-EBFF-11CD-B6FD-00AA00B4E22A}
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{21E9C5D3-EBFF-11CD-B6FD-00AA00B4E22A}
- StubPath = "%Program Files%\DBS.EXE"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\6to4
- InstallModule = "%Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\server.exe"
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\6to4
- From: Type = "4"
To: Type = ""20""
- From: Type = "4"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\6to4
- From: Description = "{random characters}"
To: Description = ""Provides DDNS name registration and automatic IPv6 connectivity over an IPv4 network. If this service is stopped, other computers may not be able to reach it by name and the machine will only have IPv6 connectivity if it is connected to a native IPv6 network. If this service is disabled, any other services that explicitly depend on this service will fail to start.""
- From: Description = "{random characters}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\6to4\Parameters
- From: ServiceDll = "%User Profile%\userdata.dll"
To: ServiceDll = ""{random values}""
- From: ServiceDll = "%User Profile%\userdata.dll"
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\MyServer.jpg
- %Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\server.jpg
- %Program Files%\common files\microsoft shared\msinfo\δÃüÃû.jpg
- %User Profile%\userdata.dll
- %Program Files%\DBS.EXE
手順 7
以下のフォルダを検索し削除します。
- %System Root%\Documents and Settings\Local User
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DELF.SMV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 9
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
- {21E9C5D3-EBFF-11CD-B6FD-00AA00B4E22A}
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