別名:

TrojanDropper:Win32/Malf.gen (Microsoft); Keylog-Spynet.gen.f (McAfee); Trojan-Dropper.Win32.Agent.bpxo (Kaspersky); Trojan.Generic.2369970 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

  詳細

ファイルサイズ 491,008 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年11月5日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\System386\System.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System%\System386\

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
surak = "%System%\System386\System.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
surak = "%System%\System386\System.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{T5TBB77L-4678-0MKC-421Q-14416031DYU6}
StubPath = "%System%\System386\System.exe Restart"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\victima1

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{T5TBB77L-4678-0MKC-421Q-14416031DYU6}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
FileNameAtual = "{malware path and file name}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
FirstExecution = "11/04/2011"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
surak = "%System%\System386\System.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
ByPersist = "%System%\System386\System.exe|surak|surak|"

HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
FileName = "Dlzcs1JtFiFdifAOxfQDRfRiNiFaqWI50CbV2r4iNlwM+xuGOy+DzD"

HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
HKLM = "zBnP9vA"

HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
HKCU = "zBnP9vA"

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
surak = "%System%\System386\System.exe"

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{T5TBB77L-4678-0MKC-421Q-14416031DYU6}

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\System386\logs.dat
  • %System%\System386\plugin.dat

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このマルウェアが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
    • victima1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • Run
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • Run
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {T5TBB77L-4678-0MKC-421Q-14416031DYU6}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • surak="%System%\System386\System.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • surak="%System%\System386\System.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{T5TBB77L-4678-0MKC-421Q-14416031DYU6}
    • StubPath="%System%\System386\System.exe Restart"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
    • FileNameAtual="{malware path and file name}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
    • FirstExecution="11/04/2011"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • surak="%System%\System386\System.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
    • ByPersist="%System%\System386\System.exe|surak|surak|"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
    • FileName="Dlzcs1JtFiFdifAOxfQDRfRiNiFaqWI50CbV2r4iNlwM+xuGOy+DzD"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
    • HKLM="zBnP9vA"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\victima1
    • HKCU="zBnP9vA"

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System%\System386\

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\System386\logs.dat
  • %System%\System386\plugin.dat

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DELF.SMA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {T5TBB77L-4678-0MKC-421Q-14416031DYU6}


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