更新者 : Michelle Morales

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Agent.pox (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 4,096 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年2月12日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • C:\tempfile\randseed.bin
  • C:\tempfile\pubring.pgp
  • C:\tempfile\tiso.bat --> this file contains the command line used for extracting downloaded file

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • C:\tempfile

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}ail.com/base.rar
  • http://{BLOCKED}ail.com/rar

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • C:\tempfile\base.rar
  • C:\tempfile\rar.exe --> this is a non-malicious file used for extracting downloaded rar file

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

マルウェアが作成する以下のコンポーネントファイルは、ダウンロードされるファイルを抽出するために利用されるコマンドラインを含んでいます。

  • C:\tempfile\tiso.bat

マルウェアがダウンロードする以下のファイルは、ダウンロードされるRAR形式のファイルを抽出するために利用される無害なファイルです。

  • C:\tempfile\rar.exe

マルウェアは実行されると、以下のメッセージボックスを表示します。

マルウェアがダウンロードするファイル"BASE.RAR"は、作成されるバッチファイル"TISO.BAT"を用いて抽出されます。このバッチファイルは以下のラインを含んでいます。

> rar e -ptisofaraba base.rar

以下のファイルが抽出されます。

  • mansound.exe - 「TROJ_GULCRYPT.A」として検出
  • mask.win
  • pgp.exe

そして、マルウェアは抽出されたファイル"mansound.exe"を実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.474.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年2月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.475.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年2月13日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\tempfile

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_CRYPTOP.KLS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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