解析者: Jaime Benigno Reyes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 1,078,272 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月16日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\cached-certs
  • %User Temp%\cached-microdesc-consensus
  • %User Temp%\cached-microdescs.new
  • %User Temp%\lock
  • %User Temp%\state
  • %Application Data%\{16 random alphanumeric characters}.bmp
  • {root drives}\README{number 1 to 10}.txt
  • %Desktop%\README{number 1 to 10}.txt
  • %System Root%\Users\Public\Desktop\README{number 1 to 10}.txt (Windows Vista and higher versions)
  • %All Users Profile%\Desktop\README{number 1 to 10}.txt (Versions lower than Windows Vista)

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\Windows\csrss.exe

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Client Server Runtime Subsystem = "%All Users Profile%\Windows\csrss.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • {.vbs, .txt, .js, .log, .PPT and other document files} to {random}.xtbl

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System32\
Configuration

マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。

  • %Application Data%\{16 random alphanumeric characters}.bmp

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://myip.ru

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.0.39
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.40.189
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.32.5
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.193.9
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.244.244
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.206.212
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.223.34
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.17.194
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.251.203
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.21.38

マルウェアが作成する以下のファイルは、Windows Vistaおよびそれ以上のバージョンの場合に作成されます。

  • %System Root%\Users\Public\Desktop\README{number 1 to 10}.txt

マルウェアが作成する以下のファイルは、Windows Vista未満のバージョンの場合に作成されます。

  • %All Users Profile%\Desktop\README{number 1 to 10}.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Client Server Runtime Subsystem = "%All Users Profile%\Windows\csrss.exe"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System32
    • Configuration

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\cached-certs
  • %User Temp%\cached-microdesc-consensus
  • %User Temp%\cached-microdescs.new
  • %User Temp%\lock
  • %User Temp%\state
  • %Application Data%\{16 random alphanumeric characters}.bmp
  • {root drives}\README{number 1 to 10}.txt
  • %Desktop%\README{number 1 to 10}.txt
  • %System Root%\Users\Public\Desktop\README{number 1 to 10}.txt (Windows Vista and higher versions)
  • %All Users Profile%\Desktop\README{number 1 to 10}.txt (Versions lower than Windows Vista)

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • {.vbs, .txt, .js, .log, .PPT and other document files}

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_CRYPSHED.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

スクリーンセーバの修復:

  1. [画面]を表示します。
    • Windows 2000、 XP および Server 2003 の場合:
      [スタート]-[設定]-[コントロールパネル]をクリックし、[画面]をダブルクリックします。そして、[スクリーンセーバ-]タブを選択します。
    • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
      [スタート]-[コントロールパネル]-[個人設定]-[スクリーンセーバー]をクリックします。
    • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
      画面の左下隅を右クリックし[コントロールパネル]-[個人設定]-[スクリーンセーバー]をクリックします。
  2. [設定]をクリックします。テキスト欄にある文字列を削除し、[OK]をクリックします。
  3. リスト内から新しくスクリーンセーバを選択します。
  4. [適用]をクリックし、ウィンドウを閉じます。


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