解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

Ransom:Win32/Critroni (Microsoft), Trojan.Cryptolocker.E (Symantec), Trojan-Ransom.NSIS.Onion.gnr (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 922,987 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年8月3日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\{randomly selected path}\!Decrypt-All-Files-{random characters}.txt - copy of the ransom note
  • %System Root%\{randomly selected path}\!Decrypt-All-Files-{random characters.bmp - copy of the .bmp file
  • %User Profile%\My Documents\!Decrypt-All-Files-{random characters}.bmp - image used as wallpaper
  • %User Profile%\My Documents\!Decrypt-All-Files-{random characters}.txt - ransom note in text file
  • %All Users Profile%\Application Data\{random characters}.html - contains ransom note and list of encrypted files

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{random filename}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • svchost.exe
  • explorer.exe

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\Application Data\{randomly selected path}\{random characters}

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

自動実行方法

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • C:\Windows\Tasks\{random filename}.job

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = "%User Profile%\My Documents\Decrypt All Files {random characters}.bmp"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{user-defined}」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
TileWallpaper = 0

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}bmvfnw4wp4.{BLOCKED}n.cab
  • {BLOCKED}bmvfnw4wp4.{BLOCKED}n.lt
  • {BLOCKED}bmvfnw4wp4.{BLOCKED}b.fi
  • {BLOCKED}bmvfnw4wp4.{BLOCKED}b.org
  • {BLOCKED}bmvfnw4wp4.{BLOCKED}b.blutmagie.de
  • {BLOCKED}bmvfnw4wp4.{BLOCKED}n.cab

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • 3fr
  • 7z
  • abu
  • accdb
  • ai
  • arp
  • arw
  • bas
  • bay
  • bdcr
  • bdcu
  • bdd
  • bdp
  • bds
  • blend
  • bpdr
  • bpdu
  • bsdr
  • bsdu
  • c
  • cdr
  • cer
  • config
  • cpp
  • cr2
  • crt
  • crw
  • cs
  • dbf
  • dbx
  • dcr
  • dd
  • dds
  • der
  • dng
  • doc
  • docm
  • docx
  • dwg
  • dxf
  • dxg
  • eps
  • erf
  • fdb
  • gdb
  • gdb
  • groups
  • gsd
  • gsf
  • ims
  • indd
  • iss
  • jpe
  • jpeg
  • jpg
  • js
  • kdc
  • kwm
  • md
  • mdb
  • mdf
  • mef
  • mrw
  • nef
  • nrw
  • odb
  • odm
  • odp
  • ods
  • odt
  • orf
  • p12
  • p7b
  • p7c
  • pas
  • pdd
  • pdf
  • pef
  • pem
  • pfx
  • php
  • pl
  • ppt
  • pptm
  • pptx
  • psd
  • pst
  • ptx
  • pwm
  • py
  • r3d
  • raf
  • rar
  • raw
  • rgx
  • rik
  • rtf
  • rw2
  • rwl
  • safe
  • sql
  • srf
  • srw
  • txt
  • vsd
  • wb2
  • wpd
  • wps
  • xlk
  • xls
  • xlsb
  • xlsm
  • xlsx
  • zip

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_CRYPCTB.RUI」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\My Documents\Decrypt All Files {random characters}.bmp
  • %User Profile%\My Documents\Decrypt All Files {random characters}.txt
  • %User Profile%\My Documents\{random characters}.html
  • %Windows%\Tasks\{random filename}.job
  • %System Root%\{randomly selected path}\Decrypt All Files {random characters}.txt
  • %System Root%\{randomly selected path}\Decrypt All Files {random characters}.bmp

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
    • From: Wallpaper = "%User Profile%\My Documents\Decrypt All Files {random characters}.bmp"
      To: Wallpaper = "{user-defined}"

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_CRYPCTB.RUI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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