解析者: Christopher Daniel So   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 303,200 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月1日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身を Browser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}

この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間になるとマルウェアが実行されます。

  • Every day at 2:04 pm

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}

HKEY_CLASSES_ROOT\Qjvuhsdv

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost\
netsvcs

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
ShellIconOverlayIdentifiers\Enhanced Storage

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}\
InprocServer32
(Default) = "{malware path and file name}"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}\
ProgID
(Default) = "Qjvuhsdv"

HKEY_CLASSES_ROOT\Qjvuhsdv\CLSID
(Default) = "{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
ShellIconOverlayIdentifiers\Enhanced Storage
(Default) = "{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
Description = "Helper for PCI Bus"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
DisplayName = "PCI Bus Helper"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom
Type = "20"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom\Parameters
ServiceDll = "{malware path and file name}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\qearydom\Parameters
ServiceMain = "DllRegisterServer"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}
Version = "64"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
DisableSR = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 8.961.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年5月2日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • Qjvuhsdv
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • netsvcs
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
    • {60972418-8A4B-B5CC-3C3D-0587F39623FF}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellIconOverlayIdentifiers
    • Enhanced Storage
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • qearydom

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
    • From: DisableSR = "0"
      To: DisableSR = "1"

手順 5

追加されたジョブファイルの削除:

  1. [スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[システム ツール]-[タスク]をクリックします。
  2. ジョブファイルをダブルクリックします。
  3. タブ[タスク]の「実行するファイル名」欄に、<不正プログラムのパス名およびファイル名>があるかどうか確認します。
  4. 確認された場合、該当するジョブファイルを削除します。
  5. 同様に、残りのジョブファイルを確認し、確認された場合、削除します。

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_BOAXXE.LY」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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