解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    はい

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2010年10月18日

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\{random characters}\Stuxnet Cleaner.bat

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • All files in the C:\ drive

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.bmp
(Default) = THEMEFile

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Paint.Picture」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\.exe
(Default) = WMAFile

(註:変更前の上記レジストリ値は、「exefile」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\.gif
(Default) = THEMEFile

(註:変更前の上記レジストリ値は、「giffile」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\.jpg
(Default) = THEMEFile

(註:変更前の上記レジストリ値は、「jpegfile」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\.mp3
(Default) = VBSFile

(註:変更前の上記レジストリ値は、「mp3file」となります。)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • explorer.exe
  • firefox.exe
  • iexplore.exe
  • avgnt.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.550.09
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年10月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.bmp
    • From: (Default) = THEMEFile
      To: (Default) = Paint.Picture
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.exe
    • From: (Default) = WMAFile
      To: (Default) = exefile
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.gif
    • From: (Default) = THEMEFile
      To: (Default) = giffile
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.jpg
    • From: (Default) = THEMEFile
      To: (Default) = jpegfile
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.mp3
    • From: (Default) = VBSFile
      To: (Default) = mp3file

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %User Temp%\{random characters}\Stuxnet Cleaner.bat

手順 4

ファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_BATTOEXE.C」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください