TROJ_BANKER.LPU
Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を変更します。
マルウェアは、ユーザが特定のWebサイトにアクセスすると、偽のログイン・ページを表示し、アカウント名やパスワードなどの個人情報を入力するように促します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下の悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、他の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\winsystem.exe
- %System%\chamada1728.txt
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\System""、Windows NT および 2000 の場合、""C:\WinNT\System32""、Windows XP および Server 2003 の場合、""C:\Windows\System32"" です。)
)自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
情報漏洩
マルウェアは、ユーザが以下のWebサイトにアクセスすると、偽のログイン・ページを表示します。
情報収集
収集した情報は、以下のファイルに保存されます。
情報の送信先
上記ファイルは、HTTPポストを介し、以下のURLに送信されます。
ハッシュ値情報
マルウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。
対応方法
手順 1
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_BANKER.LPU」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 2
マルウェアのファイルを検索します。
- [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
註:Windowsのバージョンによって異なります。 - [ファイル名のすべてまたは一部]に以下を入力してください。
手順 3
以下のレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftSecurity Center
- FirewallDisableNotify = 1
- UpdatesDisableNotify = 1
- AntiVirusDisableNotify = 1
- AntiVirusOverride = 1
- FirewallOverride = 1
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREPolicies
MicrosoftWindowsFirewallDomainProfile- EnableFirewall = 0
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREPolicies
MicrosoftWindowsFirewall StandardProfile- EnableFirewall = 0
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREPoliciesMicrosoft
WindowsWindowsUpdate- DoNotAllowXPSP2 = 1
手順 4
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_BANKER.LPU」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 5
以下のレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftSecurity Center
- FirewallDisableNotify = 1
- UpdatesDisableNotify = 1
- AntiVirusDisableNotify = 1
- AntiVirusOverride = 1
- FirewallOverride = 1
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREPolicies
MicrosoftWindowsFirewallDomainProfile- EnableFirewall = 0
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREPolicies
MicrosoftWindowsFirewall StandardProfile- EnableFirewall = 0
- HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREPoliciesMicrosoft
WindowsWindowsUpdate- DoNotAllowXPSP2 = 1
手順 6
※註: 通常、この不正プログラムは他の不正プログラムを介してシステムに侵入するため、この不正プログラムが発見された場合、他の不正プログラムもシステムに侵入している可能性があります。ウイルス検索を行い、他の不正プログラムが検出された場合は、該当のウイルス情報を参考にしてウイルス駆除を行ってください。
手順 7
メモリ上で実行されているプロセスを終了します。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
DATA_GENERIC
手順 8
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_BANKER.LPU」と検出したファイルはすべて削除してください。 註=検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください