TROJ_AGENT_036496.TOMB
Backdoor:Win32/Fynloski.A (Microsoft); Generic BackDoor.yl (McAfee); Downloader (Symantec); PAK:MPRESS, Backdoor.Win32.Delf.aekf (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); GenPack:Trojan.Generic.KDV.584379 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %Start Menu%\MSDCSC\msdcsc.exe
(註: %Start Menu%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu "、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Windows\Start Menu" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu " です。)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Start Menu%\MSDCSC
(註: %Start Menu%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu "、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Windows\Start Menu" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu " です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MicroUpdate = "%Start Menu%\MSDCSC\msdcsc.exe"
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
UserInit = "%System%\userinit.exe,%Start Menu%\MSDCSC\msdcsc.exe"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「%Windows%\system32\userinit.exe,」となります。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\DC3_FEXEC
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
CurrentVersion
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
CurrentVersion\Explorern
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
EnableLUA = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
CurrentVersion\Explorern
NoControlPanel = "1"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UpdatesDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\wscsvc
Start = "4"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TROJ_AGENT_036496.TOMB」として検出されたファイルを確認し削除します。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software
- DC3_FEXEC
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
- System
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\policies
- CurrentVersion
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\CurrentVersion
- Explorern
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- MicroUpdate = "%Start Menu%\MSDCSC\msdcsc.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- EnableLUA = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\CurrentVersion\Explorern
- NoControlPanel = "1"
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- AntiVirusDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- UpdatesDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\wscsvc
- From: Start = "4"
To: Start = ""2""
- From: Start = "4"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- From: UserInit = "%System%\userinit.exe,%Start Menu%\MSDCSC\msdcsc.exe"
To: UserInit = ""%Windows%\system32\userinit.exe,""
- From: UserInit = "%System%\userinit.exe,%Start Menu%\MSDCSC\msdcsc.exe"
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
- %Start Menu%\MSDCSC
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_AGENT_036496.TOMB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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