解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 164,864 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2018年5月9日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • Microsoft Windows SMB Server (MS17-010) Vulnerability

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv\Parameters

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
Type = 16

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
ErrorControl = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
ImagePath = %SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
DisplayName = Windows Modules Activations Services

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
ObjectName = LocalSystem

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv
Description = The Windows Modules Activations Services (WMAS) provides modules activation, resource management and health management services for message-activated applications.

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wmassrv\Parameters
ServiceDll = %System%\wmassrv.dll

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Svchost
netsvcs = {adds "wmassrv" to its existing data}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • {local network IP address}

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %System%\EnrollCertXaml.dll - encrypted component

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\wmassrv.dll

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

<補足>
侵入方法

マルウェアは、以下の脆弱性を利用してコンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • {ローカルネットワーク内のIPアドレス}

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %System%\EnrollCertXaml.dll - 暗号化されているコンポーネント

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。)

その他

マルウェアは、以下のコマンドを実行します。

  • schtasks.exe /create /TN "\Microsoft\Windows\UPnP\{文字列}" /RU SYSTEM /TR "regsvr32 /s /u {文字列}" /SC ONSTART
  • schtasks.exe /create /TN "\Microsoft\Windows\UPnP\{文字列}" /RU SYSTEM /TR "rundll32 {文字列},ServiceCrtMain" /SC ONSTART
  • schtasks.exe /run /TN "\Microsoft\Windows\UPnP\%{文字列}"

マルウェアは、ホストからコンポーネントを取得するためにTCPポート52137で待機します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.270.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年5月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.271.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年5月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • Type = 16
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • Start = 2
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • ErrorControl = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • ImagePath = %SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • DisplayName = Windows Modules Activations Services
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • ObjectName = LocalSystem
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • Description = The Windows Modules Activations Services (WMAS) provides modules activation, resource management and health management services for message-activated applications.
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv\Parameters
    • ServiceDll = %System%\wmassrv.dll

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • wmassrv
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wmassrv
    • Parameters

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Svchost
    • netsvcs = {added "wmassrv" entres to its data}

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\EnrollCertXaml.dll
  • %System%\wmassrv.dll

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ64_WMINE.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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