別名:

Trojan/Win64.Destroyer (AhnLab),Trojan.Destfallen (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 41,472 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月11日

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{random file name}.dll
    where {random file name} can be any of the following:
    • bddsvc.dll
    • iconsvc.dll
    • ehressvc.dll
    • netstsvc.dll
    • pnas.dll
    • pnrpmchname.dll
    • pwpsvc.dll
    • pcssvc.dll
    • rregconf.dll
    • scardmngsvc.dll
    • tcpmsvc.dll
    • tschmng.dll
    • mmthread.dll
    • wcmngsvc.dll
    • coladj.dll
    • wndmodmng.dll
    • timesyncsvc.dll
    • wiredconfsvc.dll
    • wlanconf.dll
    • wstmng.dll

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{service name}
ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k {random service name}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{service name}
DisplayName = "{display name}"
where {display name} can be any of the following:

  • BitLocker Drive Decryption Service
  • Internet Connection Service
  • Media Center Service
  • Network Storage Service
  • Peer Networking Address
  • PNRP Machine Name
  • Power Policy
  • Program Compatibility Service
  • Remote Registry Configuration
  • Smart Card Management Service
  • Tablet PC Management Service
  • Task Schedule Manager
  • Thread Ordering Service
  • WebClient Manage Service
  • Windows Color Adjustment
  • Windows Modules Management
  • Windows Time Synchronization
  • Wired Config Service
  • WLAN Config Service
  • Workstation management

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{service name}
Description = "{service description}"
where {service description} can be any of the following:

  • BDESVC hosts the BitLocker Drive Decryption service.
  • Provides network address translation, addressing, name resolution and/or intrusion prevention services for a home or small office network.
  • Allows Media Center to locate and connect to the computer.
  • This service delivers network notifications (e.
  • Enables multi-party communication using Peer-to-Peer Connecting.
  • This service publishes a machine name using the Peer Name Resolution Protocol.
  • Manages power policy and power policy notification delivery.
  • This service provides support for the Program Compatibility Assistant (PCA).
  • Enables remote users to modify registry configurations on this computer.
  • Manages access to smart cards read by this computer.
  • Enables Tablet PC pen and ink functionality
  • Enables a user to configure and schedule automated tasks on this computer.
  • Provides ordered execution for a group of threads within a specific period of time.
  • Enables Windows-based programs to create, access, and modify Internet-based files.
  • The WcasPlugInService service hosts third-party Windows Color System color device model and gamut map model plug-in modules.
  • Enables installation, modification, and removal of Windows updates and optional components.
  • Maintains date and time synchronization on all clients and servers in the network.
  • The Wired AutoConfig (DOT3SVC) service is responsible for performing IEEE 802.1X
  • Creates and maintains client network connections to remote server using the SMB protocol

その他

{random file name}は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • bddsvc.dll
  • iconsvc.dll
  • ehressvc.dll
  • netstsvc.dll
  • pnas.dll
  • pnrpmchname.dll
  • pwpsvc.dll
  • pcssvc.dll
  • rregconf.dll
  • scardmngsvc.dll
  • tcpmsvc.dll
  • tschmng.dll
  • mmthread.dll
  • wcmngsvc.dll
  • coladj.dll
  • wndmodmng.dll
  • timesyncsvc.dll
  • wiredconfsvc.dll
  • wlanconf.dll
  • wstmng.dll

{display name}は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • BitLocker Drive Decryption Service
  • Internet Connection Service
  • Media Center Service
  • Network Storage Service
  • Peer Networking Address
  • PNRP Machine Name
  • Power Policy
  • Program Compatibility Service
  • Remote Registry Configuration
  • Smart Card Management Service
  • Tablet PC Management Service
  • Task Schedule Manager
  • Thread Ordering Service
  • WebClient Manage Service
  • Windows Color Adjustment
  • Windows Modules Management
  • Windows Time Synchronization
  • Wired Config Service
  • WLAN Config Service
  • Workstation management

{service description}は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • BDESVC hosts the BitLocker Drive Decryption service.
  • Provides network address translation, addressing, name resolution and/or intrusion prevention services for a home or small office network.
  • Allows Media Center to locate and connect to the computer.
  • This service delivers network notifications (e.
  • Enables multi-party communication using Peer-to-Peer Connecting.
  • This service publishes a machine name using the Peer Name Resolution Protocol.
  • Manages power policy and power policy notification delivery.
  • This service provides support for the Program Compatibility Assistant (PCA).
  • Enables remote users to modify registry configurations on this computer.
  • Manages access to smart cards read by this computer.
  • Enables Tablet PC pen and ink functionality
  • Enables a user to configure and schedule automated tasks on this computer.
  • Provides ordered execution for a group of threads within a specific period of time.
  • Enables Windows-based programs to create, access, and modify Internet-based files.
  • The WcasPlugInService service hosts third-party Windows Color System color device model and gamut map model plug-in modules.
  • Enables installation, modification, and removal of Windows updates and optional components.
  • Maintains date and time synchronization on all clients and servers in the network.
  • The Wired AutoConfig (DOT3SVC) service is responsible for performing IEEE 802.1X
  • Creates and maintains client network connections to remote server using the SMB protocol

{service name}は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • blockcom
  • iconcom
  • mcsvccom
  • nssvccom
  • pnacom
  • pnrpcom
  • ppolcom
  • pcompcom
  • rregcom
  • scardcom
  • tpcmcom
  • tschcom
  • mmthcom
  • wcmngcom
  • wndcolcom
  • wndmodcom
  • wndtimecom
  • wconfcom
  • wlanconfcom
  • wstcom

マルウェアは、感染コンピュータの「マスター・ブート・レコード(MBR)」を上書きします。

このマルウェアは、コンピュータが64ビット版でオペレーティングシステム(OS)が Windows vistaまたはそれ以上の場合に、「TROJ_WHAIM.A」によって作成されます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.338.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.339.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月12日

手順 1

Master Boot Record(MBR)を修復します。

Master Boot Record(MBR)の修復:

• Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

  1. 最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したセキュリティ対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
  2. Windows のインストール CD を使用して、コンピュータを再起動します。
  3. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。
    註: Windows 2000 の場合、R キーを入力後 C キーを入力し、[修復オプション]から[回復コンソール]を選択します。)
  4. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は "1" を選択します)。.
  5. 管理者のパスワードを入力し、Enter を押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter を押します。
  6. コマンドプロンプトに、上記で確認したマルウェアが検出されたドライブ名を入力します。
  7. 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
    fixmbr <感染したドライブ>
    ※"fixmbr" と "<感染したドライブ>" の間に半角スペースを入れてください。
    ※"<感染したドライブ>" とは、このマルウェアが感染したブータブル・ドライブのことです。ドライブが特定できない場合、プライマリ・ブート・ドライブにあるマスター・ブート・レコードが上書きされている可能性があります。
  8. コマンドプロンプトに exit と入力し、コンピュータを通常どおり再起動してください。

• Windows Vista および 7、Windows Server 2008の場合:

  1. 最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したセキュリティ対策製品を用いてウイルス検索を実行し、検出したマルウェアのパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
  2. Windows のインストール DVD を使用して、コンピュータを再起動します。
  3. 再起動するかどうかの確認画面が表示されたら、いずれかのキーを入力し、表示される指示に従います。
  4. Windows のインストール DVD によっては、インストールする言語の選択が必要になる場合があります。 Windows のインストール画面で、言語、ロケール情報およびキーボードの種類と入力方法を選択します。[コンピュータを修復する]をクリックします。
  5. [Windows の起動に伴う問題の修復用の回復ツールを使用します。]を選択します。オペレーティングシステム(OS)を選択し、[次へ]をクリックします。
  6. [スタートアップ修復]画面が表示された場合、[キャンセル]-[はい]-[完了]をクリックします。
  7. [システム回復オプション]メニューで、[コマンドプロンプト]をクリックします。
  8. 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
    BootRec.exe /fixmbr
  9. コマンドプロンプトに exit と入力し、Enter を押して、コマンドプロンプト画面を閉じてください。
  10. [再起動]をクリックし、コンピュータを通常どおり再起動してください。

• Windows 8、8.1、Server 2012 の場合:

  1. Windows のインストールDVDを使用して、コンピュータを再起動します。
  2. インストールDVDによっては、インストール言語の選択が必要な場合があります。その場合、Windowsのインストールウィンドウで、言語、ロケール、キーボードレイアウトや入力方法を選択します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。
  3. [トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[コマンドプロンプト]を選択。
  4. [コマンドプロンプト]ウィンドウで、以下を入力し、Enterを押します。
    BootRec.exe /fixmbr
  5. 上記で検出されたすべてのファイルについてこの手順を繰り返します。
  6. exitを入力し、Enterを押し、コマンドプロンプト画面を閉じます。
  7. [再起動]をクリックし、コンピュータを通常起動します。

手順 2

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

「TROJ64_WHAIM.A 」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

     
    • TROJ_WHAIM.A

手順 5

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 6

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • {service name}

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ64_WHAIM.A 」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ64_WHAIM.A 」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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