解析者: Mark Joseph Manahan   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (64-bit), Windows Vista (64-bit), Windows 7 (64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 229,376 bytes
タイプ DLL
発見日 2013年2月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_PIDIEF.KGM

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • {Malware Path}\{random}
  • %User Temp%\Low

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • JKDFHIUEJDH
  • HDIWJDGHWJK

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}loner.es/index.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\Low\cr{random}.tmp - renamed to {Malware Path}\lbarhelp64.dll
  • %User Temp%\Low\ia{random}.tmp - renamed to {Malware Path}\lbarext64.dll

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

その他

マルウェアがダウンロードし、"%User Temp%\Low\cr<ランダム>.tmp" として保存されるファイルは、以下のファイル名へ変更されます。

  • <マルウェアのパス名>\lbarhelp64.dll

マルウェアがダウンロードし、"%User Temp%\Low\ia<ランダム>.tmp" として保存されるファイルは、以下のファイル名へ変更されます。

  • <マルウェアのパス名>\lbarext64.dll

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.726.09
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.727.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ64_INJECT.CPX」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ64_INJECT.CPX」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\Low
  • %{Malware Path}\{random}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Malware Path}\lbarhelp64.dll
  • {Malware Path}\lbarext64.dll

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ64_INJECT.CPX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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