RTKT_ZACESS.SMAE
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。
詳細
侵入方法
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Application Data%\8c0f0459\@
- %Application Data%\8c0f0459\X
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Application Data%\8c0f0459
- %Application Data%\8c0f0459\U
- %Windows%\1493438348
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\8c0f0459
ImagePath = "\systemroot\1493438348:1945172902.exe"
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "%Application Data%\8c0f0459\X"
他のシステム変更
マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
cid = "{hex values}"
HKEY_CURRENT_USER\Software\8c0f0459
u = "dword:00000075"
HKEY_CURRENT_USER\Software\8c0f0459
id = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
u = "dword:00000075"
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
回復コンソールを使用して、RTKT_ZACESS.SMAE として検出されるファイルを確認し、削除します。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CLASSES_ROOT\Interface
- {b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
- {b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
- 8c0f0459
- 8c0f0459
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- Shell = "%Application Data%\8c0f0459\X"
- Shell = "%Application Data%\8c0f0459\X"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
- cid = "{hex values}"
- cid = "{hex values}"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\8c0f0459
- u = "dword:00000075"
- u = "dword:00000075"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\8c0f0459
- id = "{hex values}"
- id = "{hex values}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{b1041c7f-46ea-d87c-4a51-abba7b80f3da}
- u = "dword:00000075"
- u = "dword:00000075"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %Application Data%\8c0f0459\@
- %Application Data%\8c0f0459\X
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
- %Application Data%\8c0f0459
- %Windows%\1493438348
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RTKT_ZACESS.SMAE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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