解析者: Ryan Paolo Maglaque   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.CryFile.zcd(Kaspersky);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 73,728 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年5月11日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
WallpaperStyle = 0

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
TileWallpaper = 0

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = %Desktop%\wallpaper.jpg

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{user preference}」となります。)

マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • .viki
  • .exe
  • .dll
  • .sys
  • .bat
  • .ini
  • .dat
  • .lnk

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • windows
  • program files

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .viki

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Driver Letter}\readme.txt
  • %Desktop%\readme.txt
  • %Desktop%\wallpaper.jpg

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.400.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年5月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.401.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年5月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Driver Letter}\readme.txt
  • %Desktop%\readme.txt
  • %Desktop%\wallpaper.jpg

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_VIKI.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

デスクトッププロパティを修正します。

[ 詳細 ]


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