解析者: Jeanne Jocson   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 195,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年8月5日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{random filename1}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
.shino

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ShinoLockerEncryptedFile

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
BitBucket\c

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
P = "%User Temp%\{random filename1}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
PS = "%User Temp%\{random filename2}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
FL = "C:\Users\dyituser_732\AppData\Local\Temp\{random filename 4}.lst"

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
TF = "C:\Users\dyituser_732\AppData\Local\Temp\{random filename 3}.txt"

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
TD = "{string}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
H = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
V = "{B64 string}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
BitBucket\c
NeedToPurge = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
.shino

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ShinoLockerEncryptedFile\shell\open\
command

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ShinoLockerEncryptedFile\DefaultIcon

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
GlobalAssocChangedCounter = "24"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random filename2}.exe-AES Encryptor/Decryptor
  • {random filename 3}.txt.shino-Contains encrypted string
  • {random filename 4}.lst-Contains the list of encrypted files

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .bmp
  • .jpg
  • .jpeg
  • .png
  • .wmv
  • .avi
  • .mov
  • .mp4
  • .mp3
  • .wav
  • .pptx
  • .doc
  • .docx
  • .xls
  • .xlsx
  • .doc

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {filename of encrypted files}.shino

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.696.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年8月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.697.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年8月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM_SHINOLOCK.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\ShinoLocker
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.shino
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\ShinoLockerEncryptedFile
    • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\BitBucket\c

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random filename2}.exe
  • {random filename 3}.txt.shino
  • {random filename 4}.lst

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_SHINOLOCK.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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