解析者: Kiyoshi Obuchi   

 別名:

Trojan.Ransom.Shima(ALYac); Artemis!60928336F808 (McAfee); TR/Kazy.akph (Avira (no cloud))

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 85,504 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年7月15日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\systemboot54146454.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Startup%\systemboot54146454.exe

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\shima.themepack

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\1.vbs

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<スタートアップ>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • systemboot54146454.exe

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • .asa
  • .asp
  • .aspx
  • .cs
  • .css
  • .htm
  • .html
  • .js
  • .json
  • .jsp
  • .jst
  • .php
  • .php3
  • .php4
  • .php5
  • .php6
  • .php7
  • .rss
  • .txt
  • .vbs
  • .xml

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • $RECYCLE.BIN
  • System Volume Information

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .sh99

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\Encryption Message.txt

マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。

  • Hi babyAre you ok??Are you good??No , why??For Encryption virus?orYour Theme?or ....I Do not know any thing butI know if you want open your file and Decrypt your fileyou can call me with an E-mail that is:shimabahrami99@gmail.comand I can help you just with money.If you have money send me an empty mail that its title will be "Encrypt Help".and I give you my card number and the amount of money .So after that you pay money and send me your Receipt and i check itIf it is true and real ,I give you a program that open your file ,and If it is not real ,I never give you that program.*****The first important point :If you call with a police ,I never give you program and I delete all your fileok??*****The second important point:If you do not trust me ,you can send me a filethat encrypt with my program,and mail title will be "Encrypt trust" I give you the Decrypt photo and correct fileButjust for once.asd shima99 :)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.722.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年10月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.723.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年10月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM_SHIMA.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\shima.themepack
  • %User Temp%\1.vbs
  • {Encrypted Directory}\Encryption Message.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_SHIMA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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