解析者: Noel Anthony Llimos   

 別名:

HEUR:Trojan-Ransom.Win32.Generic (Kaspersky), Ransom:Win32/Genasom (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 18,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年4月18日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • .txt
  • .doc
  • .docx
  • .xls
  • .xlsx
  • .ppt
  • .pptx
  • .odt
  • .jpg
  • .png
  • .csv
  • .sql
  • .mdb
  • .sln
  • .php
  • .asp
  • .aspx
  • .html
  • .xml
  • .psd
  • .rar
  • .zip
  • .mp3
  • .exe
  • .PDF
  • .rtf
  • .DT
  • .CF
  • .CFU
  • .mxl
  • .epf
  • .erf
  • .vrp
  • .grs
  • .geo
  • .elf
  • .lgf
  • .lgp
  • .log
  • .st
  • .pff
  • .mft
  • .efd
  • .ini
  • .CFL
  • .cer
  • .backup
  • .7zip
  • .tiff
  • .jpeg
  • .accdb
  • .sqlite
  • .dbf
  • 1cd
  • .mdb
  • .cd
  • .cdr
  • .dwg
  • .png

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • %User Profile%
  • %Desktop%
  • %ProgramData%
  • Removable Drives

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .Satyr

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\READ ME.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.198.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年4月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.199.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年4月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM_SATYR.THDAHAH」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_SATYR.THDAHAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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