解析者: Camille Reyes   

 別名:

Ransom:Win32/Guperd (MICROSOFT); Ransom.Monero (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 4,450,861 bytes
タイプ ZIP
メモリ常駐 なし
発見日 2018年1月7日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MoneroPay = %Application Data%\MoneroPayAgent.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main\FeatureControl\
FEATURE_BROWSER_EMULATION
spritecoind.exe = {hex values}

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • spritecoind.exe - tagged as Ransom_MONEROPAY.THAOOAI
  • spritecoinwallet.exe - tagged as Ransom_MONEROPAY.THAOOAH
  • %Application Data%\MoneroPayAgent.exe - copy of spritecoind.exe
  • boost.dll
  • cryptonight.dll

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Username
  • Machine name
  • Home Directory

マルウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Google Chrome
  • Firefox

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}flatei35.onion.link:80/log?id={generated 16 hex values}

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}nflatei35.onion.link:80/paid?id={generated 16 hex values} - ransom payment URL
  • http://{BLOCKED}nflatei35.onion.link:80/static/win - download component
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.0.2

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • .txt
  • .py
  • .doc
  • .rtf
  • .cpp
  • .cc
  • .go
  • .tcl
  • .html
  • .ppt
  • .docx
  • .xls
  • .xlsx
  • .pptx
  • .key
  • .pem
  • .psd
  • .mkv
  • .mp4
  • .ogv
  • .zip
  • .jpg
  • .jpeg
  • .work
  • .pyw
  • .h
  • .hpp
  • .cgi
  • .rar
  • .lua
  • .img
  • .iso
  • .webm
  • .jar
  • .java
  • .class
  • .one
  • .htm
  • .js
  • .css
  • .vbs
  • .7z
  • .eps
  • .psf
  • .png
  • .apk
  • .ps1
  • .gz
  • .wallet.dat
  • .id_rsa

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .encrypted

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.970.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.971.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MoneroPay = %Application Data%\MoneroPayAgent.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\FEATURE_BROWSER_EMULATION
    • spritecoind.exe = {hex values}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_MONEROPAY.KJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください