更新者 : Mar Philip Elaurza

 別名:

Ransom:Win32/Locky.A (Microsoft); Ransom.Locky (Malwarebytes), Trojan-Ransom.Win32.Locky.nj (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 167,424 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年4月3日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKCU\Software\{random characters}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
{random 1} = "{hex values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
{random 2} = "{hex values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
{random 3} = "{hex values}"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\_HELP_instructions.txt
  • %Desktop%\_HELP_instructions.bmp
  • {Folders containing encrypted files}\_HELP_instructions.txt

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.87.134/submit.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.170.249/submit.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.8.127/submit.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.14.73/submit.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.25.150/submit.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.170.79/submit.php
  • {Domain Generated Algorithm}.{ru, info, biz, work, pl ,org, pw, xyz, click, su}

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {random characters}.locky

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.434.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年3月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.435.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年3月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Desktop%\_HELP_instructions.txt
  • %Desktop%\_HELP_instructions.bmp
  • {Folders containing encrypted files}\_HELP_instructions.txt

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_LOCKY.DLDRH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

インストールの過程で追加された以下のファイル/フォルダ/レジストリキーや値には、参照可能な値が存在しないため、ユーザの手動検索によって確認することができません。そのため、ユーザがシステム情報のバックアップを行なっている場合にのみ、保存されている前のデータと比較することで追加されたファイル/フォルダ/レジストリキーや値を確認することが可能となります。なお、追加されたコンポーネントは、コンピュータに悪影響を与えるものではないため、削除する必要はありません。 HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
 {random 1} = "{hex values}"
 HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
 {random 2} = "{hex values}"
 HKEY_CURRENT_USER\Software\{random characters}
 {random 3} = "{hex values}"


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