解析者: Jeanne Jocson   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 651,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年7月18日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 68765eyui0

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
Service Runtime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
Service Runtime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Service Runtime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
Service RUntime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
*Unikey Manager = "{malware path}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Policies\System
EnableLUA = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Policies\System
ConsentPromptBehaviorAdmin = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Policies\System
PromptOnSecureDesktop= = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoControlPanel = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • taskmgr
  • msconfig
  • regedit
  • Taskmgr
  • procexp
  • ProcessHacker

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\encryptile.exe:Zone.Identifier
  • %AppDataLocal%\Readlist.txt-contains the list of encrypted files
  • %AppDataLocal%\encryptile.exe
  • %AppDataLocal%\dllhost.exe
  • %AppDataLocal%\Shellcode.dll
  • %AppDataLocal%\language_902_______.txt
  • %AppDataLocal%\559023849238.dll
  • %AppDataLocal%\559023849238.jar
  • %AppDataLocal%\bitcoin_pay.txt
  • %AppDataLocal%\notepad.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

その他

マルウェアは、以下のファイルの属性を隠しファイルおよびシステムファイル属性に設定します。

  • %AppDataLocal%\notepad.exe
  • %AppDataLocal%\dllhost.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.864.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年10月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.865.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年10月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • Run
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • Explorer
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • Explorer

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Service Runtime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Service Runtime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Service RUntime = "%AppDataLocal%\encryptile.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • EnableLUA = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • ConsentPromptBehaviorAdmin = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • PromptOnSecureDesktop = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • DisableTaskMgr = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • DisableRegistryTools = "1"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\Readlist.txt
  • %AppDataLocal%\encryptile.exe
  • %AppDataLocal%\notepad.exe
  • %AppDataLocal%\dllhost.exe
  • %AppDataLocal%\Shellcode.dll
  • %AppDataLocal%\language_902_______.txt
  • %AppDataLocal%\559023849238.dll
  • %AppDataLocal%\559023849238.jar
  • %AppDataLocal%\bitcoin_pay.txt
  • %AppDataLocal%\encryptile.exe:Zone.Identifier

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_ENCRYPTILE.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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