解析者: Michael Jhon Ofiaza   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Encoder.n (Kaspersky) ; Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。 マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 2,958,848 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年8月9日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\delself.bat -> used to delete the malware copy and itself

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe
  • %User Temp%\delself.bat
  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe --Admin
  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe" --ForNetRes x5I74v4h003xJ0iyhUfHQ8W6o0RDSicmSfg72KVA 6se9RaIxXF9m70zWmx7nL3bVRp691w4SNY8UCir0
  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe" --Service {Random Hex} x5I74v4h003xJ0iyhUfHQ8W6o0RDSicmSfg72KVA 6se9RaIxXF9m70zWmx7nL3bVRp691w4SNY8UCir0
  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe" --Service {Random Hex} x5I74v4h003xJ0iyhUfHQ8W6o0RDSicmSfg72KVA 6se9RaIxXF9m70zWmx7nL3bVRp691w4SNY8UCir0

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SysHelper = %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe --AutoStart x5I74v4h003xJ0iyhUfHQ8W6o0RDSicmSfg72KVA 6se9RaIxXF9m70zWmx7nL3bVRp691w4SNY8UCir0

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • cosonar.{BLOCKED}r.ru/get.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • C:\Windows\
  • C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox\
  • C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\
  • C:\Program Files (x86)\Google\
  • C:\Program Files\Mozilla Firefox\
  • C:\Program Files\Internet Explorer\
  • C:\Program Files\Google\
  • D:\Windows\
  • D:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox\
  • D:\Program Files (x86)\Internet Explorer\
  • D:\Program Files (x86)\Google\
  • D:\Program Files\Mozilla Firefox\
  • D:\Program Files\Internet Explorer\
  • D:\Program Files\Google\

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Folder}\!!!KEYPASS_DECRYPTION_INFO!!!.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.442.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年8月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.443.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年8月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • SysHelper = %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe --AutoStart x5I74v4h003xJ0iyhUfHQ8W6o0RDSicmSfg72KVA 6se9RaIxXF9m70zWmx7nL3bVRp691w4SNY8UCir0

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted Folder}\!!!KEYPASS_DECRYPTION_INFO!!!.txt
  • %User Temp%\delself.bat
  • %AppDataLocal%\{Malware Name}.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_ENCODER.THHADAH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_ENCODER.THHADAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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