解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

Ransom:Win32/DMALocker (Microsoft), HEUR:Trojan-Ransom.Win32.Agent.ilw (Kaspersky),

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年2月15日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • C:\ProgramData\svchosd.exe
  • C:\Documents and Settings\All Users\svchosd.exe

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • C:\Documents and Settings\All Users\cryptinfo.txt ← ransom note
  • C:\Documents and Settings\All Users\decrypting.txt ← encryption done marker
  • C:\Documents and Settings\All Users\start.txt ← encryption start marker
  • C:\ProgramData\cryptinfo.txt ← ransom note
  • C:\ProgramData\decrypting.txt ← encryption done marker
  • C:\ProgramData\start.txt ← encryption start marker

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Firewall = "C:\Documents and Settings\All Users\svchosd.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = "notepad C:\Documents and Settings\All Users\cryptinfo.txt"

ファイル感染

マルウェアは、以下の形式のファイルには感染しません。

  • .exe
  • .msi
  • .dll
  • .pif
  • .scr
  • .sys
  • .msp
  • .com
  • .lnk
  • .hta
  • .cpl
  • .cmd

マルウェアは、以下の文字列を含むフォルダには感染しません。

  • \Windows\
  • \WINDOWS\
  • Games
  • \Temp
  • \Sample Pictures
  • \Sample Music
  • \cache
  • \Cache

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 12.940.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年2月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.941.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年2月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「RANSOM_DMALOCKER.AUSX」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Firewall = "C:\Documents and Settings\All Users\svchosd.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update = "notepad C:\Documents and Settings\All Users\cryptinfo.txt"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
C:\Documents and Settings\All Users\cryptinfo.txt
C:\Documents and Settings\All Users\decrypting.txt
C:\Documents and Settings\All Users\start.txt
C:\ProgramData\cryptinfo.txt
C:\ProgramData\decrypting.txt
C:\ProgramData\start.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_DMALOCKER.AUSX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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