RANSOM_CRYPTESLA.CBQ163M
Ransom:Win32/Tescrypt!rfn(Microsoft), Win32/Filecoder.TeslaCrypt.K(ESET), Trojan.Cryptolocker.N(Norton)
Windows
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。
- %My Documents%\{random filename}.exe
(Note: %My Documents% is usually C:\Documents and Settings\{user name}\My Documents on Windows 2000, XP, and Server 2003, or C:\Users\{user name}\Documents on Windows Vista and 7.)
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- Ransom notes:
- {folders containing encrypted files}\+REcovER+{random 5 characters}.txt
- {folders containing encrypted files}\+REcovER+{random 5 characters}.png
- {folders containing encrypted files}\+REcovER+{random 5 characters}.html
- %Desktop%\+REcovER+{random 5 characters}.txt
- %Desktop%\+REcovER+{random 5 characters}.png
- %Desktop%\+REcovER+{random 5 characters}.html
- %My Documents%\+REcovER+{random 5 characters}.txt
- %My Documents%\+REcovER+{random 5 characters}.png
- %My Documents%\+REcovER+{random 5 characters}.html
- %My Documents%\+recover+file.txt
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
_{random characters} = "%System%\cmd.exe /c start %My Documents%\{random filename}.exe"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\trueimg
HKEY_CURRENT_USER\Software\{ID}
HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
trueimg
マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLinkedConnections = "1"
To enable Windows to share network connections
HKEY_CURRENT_USER\Software\trueimg
ID = "{ID}"
HKEY_CURRENT_USER\Software\{ID}
data = "{hex values}"
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://{BLOCKED}s.org/phsys.php
- http://{BLOCKED}bow.com/phsys.php
- http://{BLOCKED}entrausaha.com/phsys.php
- http://{BLOCKED}legue.com/phsys.php
- http://classemgmt.{BLOCKED}da.com/phsys.php
マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアは、全ての固定ドライブ、リムーバルドライブおよび共有ドライブ内のファイルを暗号化します。
- マルウェアは、暗号化したファイルに拡張子を追加しません。
- マルウェアは、シャドウコピーを削除します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CRYPTESLA.CBQ163M」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- _{random characters} = "%System%\cmd.exe /c start %My Documents%\{random filename}.exe"
- EnableLinkedConnections = "1"
手順 6
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software
- trueimg
- trueimg
- In HKEY_CURRENT_USER\Software
- {ID}
- {ID}
手順 7
以下のファイルを検索し削除します。
- %My Documents%\+recover+file.txt
- +REcovER+{random 5 characters}.txt
- +REcovER+{random 5 characters}.png
- +REcovER+{random 5 characters}.html
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_CRYPTESLA.CBQ163M」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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