解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Ransom:Win32/Critroni (Microsoft), Trojan-Ransom.Win32.Onion.vyb (Kaspersky), Win32/Filecoder.CTBLocker.A trojan (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

  詳細

ファイルサイズ 770,048 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}cred.com.br/incasso/?1336

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • spammed email messages containing links that hosts the malware

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %My Documents%\!Decrypt-All-Files-{extension name}.txt – ransom note
  • %My Documents%\!Decrypt-All-Files-{extension name}.bmp – used as wallpaper
  • %All Users Profile%\{random filename 2}.html – list of encrypted files
  • %System Root%\{randomly selected path}\!Decrypt-All-Files-{extension name}.txt
  • %System Root%\{randomly selected path}\!Decrypt-All-Files-{extension name}.bmp
  • several {random filename 3}.tmp files – deleted afterwards. contains temporary copy of encrypted files
  • %Tasks%\{random filename 4} – scheduled task

    (Note: %Tasks% is usually C:\Windows\Tasks on Windows XP and below, or C:\Windows\system32\Tasks on Windows Vista and above. %My Documents% is usually C:\Documents and Settings\{user name}\My Documents on Windows 2000, XP, and Server 2003, or C:\Users\{user name}\Documents on Windows Vista and 7.)

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{random filename 1}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • It encrypts files and appends the extension name .{7 random characters}

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = "%My Documents%\!Decrypt-All-Files-{extension name}.bmp"

マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • 3fr
  • 7z
  • abu
  • accdb
  • ai
  • arp
  • arw
  • bas
  • bay
  • bdcr
  • bdcu
  • bdd
  • bdp
  • bds
  • blend
  • bpdr
  • bpdu
  • bsdr
  • bsdu
  • c
  • cdr
  • cer
  • config
  • cpp
  • cr2
  • crt
  • crw
  • cs
  • dbf
  • dbx
  • dcr
  • dd
  • dds
  • der
  • dng
  • doc
  • docm
  • docx
  • dwg
  • dxf
  • dxg
  • eps
  • erf
  • fdb
  • gdb
  • gdb
  • groups
  • gsd
  • gsf
  • ims
  • indd
  • iss
  • jpe
  • jpeg
  • jpg
  • js
  • kdc
  • kwm
  • md
  • mdb
  • mdf
  • mef
  • mrw
  • nef
  • nrw
  • odb
  • odm
  • odp
  • ods
  • odt
  • orf
  • p12
  • p7b
  • p7c
  • pas
  • pdd
  • pdf
  • pef
  • pem
  • pfx
  • php
  • pl
  • ppt
  • pptm
  • pptx
  • psd
  • pst
  • ptx
  • pwm
  • py
  • r3d
  • raf
  • rar
  • raw
  • rgx
  • rik
  • rtf
  • rw2
  • rwl
  • safe
  • sql
  • srf
  • srw
  • txt
  • vsd
  • wb2
  • wpd
  • wps
  • xlk
  • xls
  • xlsb
  • xlsm
  • xlsx
  • zip

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CRYPCTB.VXYD」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %My Documents%\!Decrypt-All-Files-{extension name}.txt
  • %My Documents%\!Decrypt-All-Files-{extension name}.bmp
  • %All Users Profile%\{random filename 2}.html
  • %System Root%\{randomly selected path}\!Decrypt-All-Files-{extension name}.txt
  • %System Root%\{randomly selected path}\!Decrypt-All-Files-{extension name}.bmp

手順 6

スケジュールされたタスクを削除します。

Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

  1. Windowsのスケジュールされたタスクを起動します。
    [スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[システム ツール]-[タスク]を開きます。
  2. スケジュール欄に以下の値がある該当タスクを指定します。
    • the previously noted malware path and filename
  3. 上記タスク上で右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
  4. タブ[タスク]の「実行するファイル名」欄に、以下の文字列を含むかどうか確認します。
    Cmd /c /rd /s /q C:
  5. 上記文字列が確認された場合、該当タスクを削除します。

Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラ画面を開きます。
    • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
      • [スタート]を選択し、[検索]欄に"taskschd.msc"と入力して、Enterを押します。
    • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
      • 画面の左下隅を右クリックし、[実行]を選択し、"taskschd.msc"と入力。Enterを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリック。
  3. 上部中央のパネルで、[トリガー]欄に値を含む各タスクを確認します。
    • the previously noted malware path and filename
  4. 中央下のパネルの[操作]タブをクリック。[詳細]欄で以下の文字列を確認します。
    Cmd /c /rd /s /q C:
  5. 上述の文字列が確認される場合、該当のタスクを削除します。

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_CRYPCTB.VXYD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

デスクトッププロパティを修正します。

[ 詳細 ]


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