解析者: Marvelous Pelin   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Cryalfa.b(Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 192,000 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年7月13日
ペイロード メッセージボックスの表示, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Essential\msestl32.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Desktop%\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.HTML - serves as ransom note
  • %Desktop%\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.TXT - serves as ransom note

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • explorer.exe
  • dllhost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MSEstl = %Application Data%\Microsoft\Essential\msestl32.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\(random values)

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\(random values)
(random name) = (hex values)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\Documents\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.TXT - serves as ransom note
  • %User Profile%\Documents\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.HTML - serves as ransom note
  • {root drive}\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.TXT - serves as ransom note
  • {root drive}\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.HTML - serves as ransom note

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}y.ru/(random values)

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .c
  • .h
  • .m
  • .ai
  • .cs
  • .db
  • .nd
  • .pl
  • .ps
  • .py
  • .rm
  • .3dm
  • .3ds
  • .3fr
  • .3g2
  • .3gp
  • .ach
  • .arw
  • .asf
  • .asx
  • .avi
  • .bak
  • .bay
  • .cdr
  • .cer
  • .cpp
  • .cr2
  • .crt
  • .crw
  • .dbf
  • .dcr
  • .dds
  • .der
  • .des
  • .dng
  • .doc
  • .dtd
  • .dwg
  • .dxf
  • .dxg
  • .eml
  • .eps
  • .erf
  • .fla
  • .flvv
  • .hpp
  • .iif
  • .jpe
  • .jpg
  • .kdc
  • .key
  • .lua
  • .m4v
  • .max
  • .mdb
  • .mdf
  • .mef
  • .mov
  • .mp3
  • .mp4
  • .mpg
  • .mrw
  • .msg
  • .nef
  • .nk2
  • .nrw
  • .oab
  • .obj
  • .odb
  • .odc
  • .odm
  • .odp
  • .ods
  • .odt
  • .orf
  • .ost
  • .p12
  • .p7b
  • .p7c
  • .pab
  • .pas
  • .pct
  • .pdb
  • .pdd
  • .pdf
  • .pef
  • .pem
  • .pfx
  • .pps
  • .ppt
  • .prf
  • .psd
  • .pst
  • .ptx
  • .qba
  • .qbb
  • .qbm
  • .qbr
  • .qbw
  • .qbx
  • .qby
  • .r3d
  • .raf
  • .raw
  • .rtf
  • .rw2
  • .rwl
  • .sql
  • .sr2
  • .srf
  • .srt
  • .srw
  • .svg
  • .swf
  • .tex
  • .tga
  • .thm
  • .tlg
  • .txt
  • .vob
  • .wav
  • .wb2
  • .wmv
  • .wpd
  • .wps
  • .no
  • .xlk
  • .xlr
  • .xls
  • .yuv
  • .back
  • .docm
  • .docx
  • .flac
  • .indd
  • .java
  • .jpeg
  • .pptm
  • .pptx
  • .xlsb
  • .xlsm
  • .xlsx

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.648.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年7月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.649.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年7月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MSEstl = %Application Data%\Microsoft\Essential\msestl32.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Desktop%\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.HTML
  • %Desktop%\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.TXT
  • %User Profile%\Documents\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.TXT
  • %User Profile%\Documents\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.HTML
  • {root drive}\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.TXT
  • {root drive}\README HOW TO DECRYPT YOUR FILES.HTML

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_ALFA.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

インストールの過程で追加された以下のファイル/フォルダ/レジストリキーや値には、参照可能な値が存在しないため、ユーザの手動検索によって確認することができません。そのため、ユーザがシステム情報のバックアップを行なっている場合にのみ、保存されている前のデータと比較することで追加されたファイル/フォルダ/レジストリキーや値を確認することが可能となります。なお、追加されたコンポーネントは、コンピュータに悪影響を与えるものではないため、削除する必要はありません。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\(random values)


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