解析者: Jayvee Mark Villaroman   

 別名:

Ransom:Win32/Megazord.A!dha (MICROSOFT),

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 1,475,584 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2023年8月29日
ペイロード ファイルの暗号化, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /c powershell-command \"Get-VM | Stop-VM -Force\"/C"

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • MSSQL$ISARS
  • MSSQL$MSFW
  • SQLAgent$ISARS
  • SQLAgent$MSFW
  • SQLBrowser
  • ReportServer$ISARS
  • SQLWriter
  • WinDefend
  • mr2kserv
  • MSExchangeADTopology
  • MSExchangeFBA
  • MSExchangeIS
  • MSExchangeSA
  • ShadowProtectSvc
  • SPAdminV4
  • SPTimerV4
  • SPTraceV4
  • SPUserCodeV4
  • SPWriterV4
  • SPSearch4
  • MSSQLServerADHelper100
  • IISADMIN
  • firebirdguardiandefaultinstance
  • ibmiasrw
  • QBCFMonitorService
  • QBVSS
  • QBPOSDBServiceV12
  • IBM Domino Server
  • IBM Domino Diagnostics
  • Simply Accounting Database Connection Manager
  • QuickBooks

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • veeam*
  • chrome*
  • iexplore*
  • firefox*
  • outlook*
  • excel*
  • taskmgr*
  • tasklist*
  • Ntrtscan*
  • ds_monitor*
  • Notifier*
  • putty*
  • ssh*
  • TmListen*
  • iVPAgent*
  • CNTAoSMgr*
  • IBM*
  • bes10*
  • black*
  • robo*
  • copy*
  • store.exe
  • sql*
  • vee*
  • wrsa*
  • wrsa.exe
  • postg*
  • sage*
  • mysql*

その他

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • --path : Start path
  • --id : Build ID
  • --threads : Number of threads (1-1000). Default value is the number of logical CPU cores
  • --ep : Encryption percentage. Default 15%
  • --logs : Print logs. Valid values for: trace, debug, error, info, warn. Default: off
  • -h, --help : Show help

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .powerranges

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted directory}\powerranges.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.664.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年8月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.665.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年8月30日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Ransom.Win64.MEGAZORD.THHBIBC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted directory}\powerranges.txt 

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win64.MEGAZORD.THHBIBC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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