解析者: Carlos Villegas Madrid   

 別名:

Ransom:Win32/Dotranos (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 549,356 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2022年11月29日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの削除

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • e40cb2b8c27a9ef5dd2677cf30462e6148418a1fbb1e292998554bdf1ae6064e

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .txt
  • .exe
  • .jpg
  • .pdf
  • .zip
  • .rar
  • .png
  • .bat
  • .py
  • .pyc
  • .pl
  • .7z
  • .iso
  • .avi
  • .key
  • .md
  • .bin
  • .ini
  • .conf
  • .mp3
  • .mp4
  • .c

マルウェアは、以下を実行します。

  • It encrypts files from local drives, removable drives, and network shares.
  • It deletes shadow copies using the following commands:
    • /C vssadmin delete shadows /all /quiet
    • /C bcdedit /set {default} recoveryenabled no
  • It disables Startup Repair from running using the following command:
    • /bcedit /set {default} recoveryenabled No
  • It disables or turns off Windows Error Recovery Screen on Startup using the following command:
    • /bcdedit /set bootstatuspolicy ignoreallfailures

マルウェアは、自身がデバッグされていることを確認した場合、不正活動を実行しません。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .locked-{3 Random Characters}

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %User Temp%\ReadMe-{3 Random Characters}.html
  • {Encrypted file path}\ReadMe-{3 Random Characters}.html
  • {Drive letter}:\ReadMe-{3 Random Characters}.html

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.228.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年1月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.229.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年2月1日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\ReadMe-{3 Random Characters}.html
  • {Encrypted file path}\ReadMe-{3 Random Characters}.html
  • {Drive letter}:\ReadMe-{3 Random Characters}.html

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win32.TUSIKSLOCK.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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