解析者: Francesca Villasanta   

 別名:

UDS:Trojan-Ransom.Win32.Agent.a (KASPERSKY); Trojan:Win32/Eagledas.A!dha (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。

  詳細

ファイルサイズ 46,568 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2022年12月28日
ペイロード メッセージボックスの表示, 偽ログインページの表示, ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%cmd.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\HI{Mounted drive letter}

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\Screenlimitsdevices#77!

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It requires that the count of arguments be greater than or equal to 7 and must be odd.
  • When argument count is not satisfied, it shows the following window to open a PDF file then displays an error:


  • It encrypts files found in the following drive types:
    • Removable Drives
    • Fixed Drives
    • Remote/Network Drives
    • CR-ROM Drives
  • It tries to mount each volume.
  • It creates an anonymous pipe.

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • how_to_unlock_myfiles.txt
  • windows
  • common
  • program files
  • program files (x86)
  • perflogs
  • system volume information
  • temporary internet files
  • templates
  • boot
  • windows.old
  • all users
  • boot.ini
  • bootmgr
  • bootmgr.efi
  • bootmgfw.efi
  • desktop.ini
  • iconcache.db
  • ntldr
  • ntuser.dat
  • ntuser.dat.log
  • ntuser.ini
  • thumbs.db
  • $recycle.bin

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .lck

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\How_To_Unlock_MyFiles.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • exe
  • dll
  • sys
  • lnk
  • lck

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.160.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年12月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.161.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年12月29日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF063

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted Directory}\How_To_Unlock_MyFiles.txt

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\HI{Mounted drive letter}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.ROADSWEEP.THLBHBB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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