解析者: Alyssa Christelle Ramos   

 別名:

a variant of Win32/Filecoder.Ragnarok.A trojan(NOD32);Trojan.Win32.DelShad.cha(KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。

  詳細

ファイルサイズ 215,040 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年2月5日
ペイロード メッセージボックスの表示, ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /c bcdedit /set {current} bootstatuspolicy ignoreallfailures
  • cmd.exe /c bcdedit /set {current} recoveryenabled no
  • cmd.exe /c netsh advfirewall set allprofiles state off ->Turns off Windows Firewall
  • cmd.exe /c vssadmin delete shadows /all /quiet -> Clear shadow volume copies

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Checks installed Windows Language ID, if equal to the following and if it matches it will not perform its encryption:
    • 0419 = Russia
    • 0423 = Belarus
    • 0444 = Russia
    • 0442 = Turkmenistan
    • 0422 = Ukraine
    • 0426 = Latvia
    • 043f = Kazakhstan
    • 042c = Azerbaijan

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • content.ie5
  • \temporary internet files
  • \local settings\temp
  • \appdata\local\temp
  • \program files
  • \windows
  • \programdata
  • $

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .ragnarok

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • !!ReadMe_To_Decrypt_My_Files.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • .exe
  • .dll
  • .sys
  • .ragnarok

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.676.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年2月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.677.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年2月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender
    • DisableAntiSpyware = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection
    • DisableRealtimeMonitoring = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection
    • DisableBehaviorMonitoring = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection
    • DisableOnAccessProtection = 1

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • !!ReadMe_To_Decrypt_My_Files.txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win32.RAGNAROK.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.RAGNAROK.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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