Ransom.Win32.BTCAZADI.THDBIBD
Gen:Variant.Ransom.Adhubllka.83 (BITDEFENDER)
Windows
マルウェアタイプ:
身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- %System%cmd.exe /c vssadmin.exe delete shadows /all /quiet
- %System%cmd.exe /c ping 127.0.0.1 -n 4 > nul & del {Malware File Name}.{Malware File Extension} - if selfdel parameter is used
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- Global\SENATORMutex
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- {Malware File Path}\SENATOR.txt → Contains log activities
情報漏えい
マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。
- -path → Used to specify the path to encrypt
- -ratio → Used to specify the encryption ratio
- -nomutex → Used to disable mutex creation
- -nonetdrive → Used to disable encryption of network drives
- -selfdel → Used to delete itself after execution
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- It sets the current process priority to highest
- It empties the Recycled Bin
- By default, it encrypts removable, fixed, and remote drives
- It avoids encrypting files with the following file names:
- autorun.inf
- boot.ini
- bootfont.bin
- bootmgr
- bootsect.bak
- desktop.ini
- iconcache.db
- ntldr
- ntuser.dat
- ntuser.dat.log
- ntuser.ini
- SENATOR ENCRYPTED.TXT
- SENATOR.TXT
- thumbs.db
ランサムウェアの不正活動
マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。
- $RECYCLE.BIN
- $Windows.~bt
- $windows.~ws
- All Users
- Boot
- Config.Msi
- Default
- Intel
- microsoft
- Microsoft Visual Studio 16.0
- MSOCache
- PerfLogs
- Public
- System Volume Information
- tor browser
- Windows
- windows nt
- windows.old
- yandex
マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。
- {Original File Name}.{Original Extension}.EMAIL=senatorrans@gmail.com]ID=[{Decryption ID}].SENATOR
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
- {Encrypted File Path}\SENATOR_ENCRYPTED.txt
以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:
- .drv
- .efi
- .lnk
- .msi
- .SENATOR
- .sys
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- %System%cmd.exe /c vssadmin.exe delete shadows /all /quiet
- %System%cmd.exe /c ping 127.0.0.1 -n 4 > nul & del {マルウェアのファイル名}.{マルウェアのファイル拡張子} - パラメータ「selfdel」が使用された場合
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- {マルウェアのファイルパス}\SENATOR.txt → ログ・アクティビティを含む
情報漏えい
マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。
- -path → 暗号化するパスの指定に使用される
- -ratio → 暗号化の割合指定に使用される
- -nomutex → Mutexの作成の無効化に使用される
- -nonetdrive → ネットワークドライブの暗号化の無効化に使用される
- -selfdel → 実行後、自身の削除に使用される
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- 現在のプロセスの優先度を最高に設定します。
- ごみ箱を空にします。
- デフォルトでは、リムーバブルドライブ、固定ドライブ、リモートドライブを暗号化します。
- 以下のファイル名を持つファイルの暗号化はしません。
- autorun.inf
- boot.ini
- bootfont.bin
- bootmgr
- bootsect.bak
- desktop.ini
- iconcache.db
- ntldr
- ntuser.dat
- ntuser.dat.log
- ntuser.ini
- SENATOR ENCRYPTED.TXT
- SENATOR.TXT
- thumbs.db
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF080
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- {Encrypted File Path}\SENATOR_ENCRYPTED.txt
- {Malware File Path}\SENATOR.txt
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.BTCAZADI.THDBIBD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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