更新者 : John Anthony Banes

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 708,096 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年5月9日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, ファイルの暗号化, メッセージボックスの表示, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • SATAN_CRYPT

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • MySQLa
  • SQLWriter
  • SQLSERVERAGENT
  • MSSQLFDLauncher
  • MSSQLSERVER
  • UxSms

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • calc.exe
  • sqlservr.exe
  • mysqld.exe
  • nmesrvc.exe
  • sqlagent.exe
  • fdhost.exe
  • fdlauncher.exe
  • reportingservicesservice.exe
  • omtsreco.exe
  • tnslsnr.exe
  • oracle.exe
  • emagent.exe
  • perl.exe
  • sqlwriter.exe
  • mysqld-nt.exe

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Temp\Ssession - contains a {random string}

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}.159.106/cyt.php?code={random string}&file=0&size=0&sys=win&VERSION={windows version}&status={start | db | done}

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • .conn
  • .crypt
  • .data
  • .hash
  • .loop
  • .ltmp
  • blue.fb
  • blue.xml
  • boot.ini
  • desktop.ini
  • star.fb
  • star.xml
  • satan_pro
  • cab
  • pol
  • dll
  • msi
  • exe
  • lib
  • iso
  • bin
  • bmp
  • tmp
  • log
  • ocx
  • chm
  • dat
  • sys
  • wim
  • sdi
  • lnk
  • gho
  • pbk

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • 360downloads
  • 360rec
  • 360safe
  • 360sand
  • 360sec
  • all users
  • boot
  • common files
  • default user
  • dvd maker
  • favorites
  • i386
  • intel
  • internet explorer
  • jdk
  • libs
  • microsoft
  • microsoft games
  • msbuild
  • public
  • python2
  • python3
  • recycle
  • temp
  • uname
  • upass
  • windows
  • windows defen
  • windows mail
  • windows media pl
  • windows nt
  • windows photo viewer
  • windows sidebar

マルウェアは、以下の名称を利用して暗号化されたファイルのファイル名を改称します。

  • [satan_pro@mail.ru]{original filename}.{random string}.satan_pro

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {drive letter}:\_如何解密我的文件_.txt

マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.954.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年4月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.955.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年4月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Ransom.Win32.BITPAYMER.TGACAK」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {drive letter}:\_如何解密我的文件_.txt
  • %Windows%\Temp\Ssession

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.BITPAYMER.TGACAK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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