Ransom.MSIL.MCRANSOM.THAABIAH
HEUR:Trojan-Ransom.MSIL.Gen.gen (KASPERSKY); Ransom:Win32/Genasom (MICROSOFT); DeepScan:Generic.Ransom.Hiddentear.A.DAB9093A (BITDEFENDER)
Windows

マルウェアタイプ:
身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- {File Path of Encrypted File}\{Name of Encrypted File}.mc_ransom_config
- {Directory where malware is run}\simple_key.mmm
ランサムウェアの不正活動
マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。
- .accdb
- .bak
- .bkf
- .bkp
- .csv
- .doc
- .docx
- .dwg
- .jpg
- .ldf
- .mdf
- .png
- .ppt
- .pptx
- .qbb
- .qbw
- .tlg
- .xls
- .xlsx
- .zip
マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。
- AppData
- ProgramData
- Program Data
- Windows
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
- {All Directories}\GetBack_MC_RANSOM_FILEs.HTML
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「Ransom.MSIL.MCRANSOM.THAABIAH」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- {File Path of Encrypted File}\{Name of Encrypted File}.mc_ransom_config
- {Directory where malware is run}\simple_key.mmm
- {All Directories}\GetBack_MC_RANSOM_FILEs.HTML
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.MSIL.MCRANSOM.THAABIAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください