解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

RiskTool.Win32.SpeedUpMyPC.wls (Kaspersky); Riskware/Jawego (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 1,269,920 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年12月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\System Monitor\isxdl.dll
  • %Application Data%\System Monitor\eng_em.ini
  • %Application Data%\System Monitor\French_em.ini
  • %Application Data%\System Monitor\German_em.ini
  • %Application Data%\System Monitor\japan_em.ini

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Application Data%\System Monitor\sm.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\System Monitor

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SMReminder = "%User Profile%\System Monitor\sm.exe -rem"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System Monitor

HKEY_CURRENT_USER\Software\System Monitor\
LANG

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System Monitor\
LANG

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
TELNO = "(844) 763-5838"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
TELNOFR = "01.76.54.05.61"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
TELNODE = "(800) 180-6512"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
TELNOJP = "03-5050-1410 "

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
TELNOAU = "1800 154 231"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
TELNOUK = "0800 031 4657"

HKEY_CURRENT_USER\Software\System Monitor\
LANG
LangCode = "en"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor\
LANG
LangCode = "en"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor\
LANG
LangID = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\System Monitor\
LANG
LangID = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
bShowCongratsAfterUpdateRestart = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
Expired = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\System Monitor
first = "1"

  対応方法

対応検索エンジン: 9.8
SSAPI パターンバージョン: 1.791.00
SSAPI パターンリリース日: 2016年12月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software
    • System Monitor
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\System Monitor
    • LANG

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • SMReminder = "%User Profile%\System Monitor\sm.exe -rem"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\System Monitor

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA_WINTUNE.GA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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