解析者: John Anthony Banes   

 別名:

PUA.Linux.Miner (Ikarus); HEUR:RiskTool.Linux.BitCoinMiner.a (Kaspersky); a variant of Linux/CoinMiner.K (NOD32)

 プラットフォーム:

Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 468,300 bytes
タイプ ELF
メモリ常駐 なし
発見日 2018年8月31日

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

これは、ビットコイン、あるいは他の仮想通貨を生成するために利用されるコインマイナーです。このコインマイナーには、マイニングサーバの認証情報が必要となります。

コインマイナーは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -a, --algo=ALGO → 使用するアルゴリズムを指定する(scrypt, scrypt:N, sha256d, yescrypt)
  • -o, --url=URL → マイニングサーバのURL
  • -O, --userpass=U:P → マイニングサーバのユーザ名とパスワードの組み合わせ
  • -u, --user=USERNAME → マイニングサーバのユーザ名
  • -p, --pass=PASSWORD → マイニングサーバのパスワード
  • --cert=FILE → 通信暗号化プロトコル「Secure Socket Layer(SSL)」を用いたマイニングサーバの認証
  • -x, --proxy=[PROTOCOL://]HOST[:PORT] -> プロキシを介して接続
  • -t, --threads=N → マイナーのスレッドの数 (デフォルト: プロセッサの数)
  • -r, --retries=N → ネットワークコールが失敗した場合のリトライ回数(デフォルト: 無制限)
  • -R, --retry-pause=N → リトライ間の中断時間(秒)(デフォルト:30)
  • -T, --timeout=N → 長時間のポーリングおよびストレイタムのためのタイムアウト(秒)(デフォルト:300)
  • -s, --scantime=N → 長時間のポーリングが不可能である場合、現在スキャン中の手続きに要する時間の上限(秒) (デフォルト: 5)
  • --coinbase-addr=ADDR → ソロマイニングの支払先アドレス
  • --coinbase-sig=TEXT → 可能な時にコインベースに挿入するデータ
  • --no-longpoll → 長時間のポーリングサポートの無効化
  • --no-getwork → getworkサポートの無効化
  • --no-gbt → getblocktemplateサポートの無効化
  • --no-stratum → X-Stratumサポートの無効化
  • --no-redirect → マイニングサーバのURL変更のリクエストを無視
  • -q, --quiet → スレッド毎のhashmeterの出力を無効化
  • -D, --debug → デバッグ出力の有効化
  • -H, --hashdebug → ハッシュデバッグ出力の有効化
  • -P, --protocol-dump → プロトコルレベルの活動の詳細なダンプ
  • -S, --syslog → 出力メッセージにシステムログを使用する
  • -B, --background → バックグラウンドでマイナーの実行
  • --benchmark → オフラインのベンチマーキングモードを実行
  • -c, --config=FILE → JSONフォーマットの環境設定ファイルを読み込み
  • -V, --version → バージョン情報の表示および終了
  • -h, --help → ヘルプの表示および終了

コインマイナーは、コンピュータのCPUリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 1.995.00
SSAPI パターンリリース日: 2018年9月6日

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA_TOOLBTC.GA-ELF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください