解析者: Kiyoshi Obuchi   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    潜在的に迷惑なアプリケーション

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 367,973 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 なし
発見日 2019年1月9日
ペイロード システムのレジストリの変更, プロキシサーバとして機能, 画像の表示, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\GetRightToGo\1.data0
  • %Application Data%\GetRightToGo\1.data
  • %Application Data%\GetRightToGo\1.htm
  • %User Profile%\Documents\Downloads\CT2776682_BrotherSoft_Extreme.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

プログラムは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\GetRightToGo
  • %User Profile%\Documents\Downloads

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

プログラムは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {filename}r3tZSFCn

他のシステム変更

プログラムは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight\
GetRightToGo\CustomizedApps
1 = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight\
GetRightToGo\SharedConfig
BusyPause = "15"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight\
GetRightToGo\SharedConfig
FileCache = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight\
GetRightToGo\SharedConfig
FileCacheKB = "100"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight\
GetRightToGo\SharedConfig
Rollback = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight\
GetRightToGo\SharedConfig
DotGetRight = "0"

その他

プログラムは、以下を実行します。

  • 以下のユーザインターフェイスを表示します。
  • プログラムの有効期限が切れている場合は以下を表示し、http://www.{BLOCKED}t.com/へ接続します。
  • 以下のオプションを表示します。
    プログラムは、プロキシを利用する機能を備えています。
    プログラムは、プロキシ設定を変更するために以下を表示します。
    • ダウンロードしたファイルを、以下のように保存します。
      %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{ランダム}\20100826[1].jpg
    • 以下のURLに接続して、プログラムのユーザインターフェイスに表示する画像をダウンロードします。
      • http://{BLOCKED}g.{BLOCKED}ft.com/softsale/img/20100826.jpg

<補足>
インストール

プログラムは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

{ファイル名}r3tZSFCn

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 2.137.00
SSAPI パターンリリース日: 2019年1月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「PUA.WIN32.CONDUIT.GB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Headlight
    • GetRightToGo

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\GetRightToGo
  • %User Profile%\Documents\Downloads

手順 6

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA.WIN32.CONDUIT.GB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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