解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

Virus:Win32/Hala.A (Microsoft), W32.Almanahe.C!inf (Symantec), W32/Hala (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 ファイルに感染

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2007年4月27日
ペイロード ファイルのダウンロード, 情報収集

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\d9dx.dll
  • %System%\d3d8xof.dll

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}\
InprocServer32
(Default) = "%System%\d3d8xof.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}\InprocServer32
(Default) = "%System%\d3d8xof.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\ShellServiceObjectDelayLoad
DirectX = "{DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}"

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Google
CheckBKFlags = "{random value}"

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .EXE

その他

ウイルスは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://fbindwebdlm.{BLOCKED}isdown.com/down/sp.dlm

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 4.452.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2007年5月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 4.453.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2007年5月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「PE_RECTIX.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ShellServiceObjectDelayLoad
    • DirectX = {DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Google
    • CheckBKFlags = {random value}

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID
    • {DA1910DE-AA86-4ED0-874B-2924E38BAD99}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\d9dx.dll
  • %System%\d3d8xof.dll

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_RECTIX.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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