解析者: kathleenno   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

ウイルスは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ウイルスは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ウイルスは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 97,102 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月27日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %User Profile%\{random filename}.log
  • %Program Files%\Internet Explorer\dmlconf.dat

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Startup%\{random filename}.exe
  • %Program Files%\{random folder name}\{random filename}.exe

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

ウイルスは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\{random folder name}

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "%System%\userinit.exe,,%Program Files%\{random folder name}\{random file name}.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%System%\userinit.exe,」となります。)

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Program Files%\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE = %Program Files%\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE:*:Enabled:internet Explorer

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • DLL
  • EXE
  • HTML

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

感染活動

ウイルスは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ウイルスは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
action=Open
icon=%%WinDir%%\system32\shell32.dll,4
shellexecute=.\RECYCLER\{SID}\{random}.exe
shell\explore\command=.\RECYCLER\{SID}\{random}.exe
USEAUTOPLAY=1
shell\Open\command=.\RECYCLER\{SID}\{random}.exe

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ウイルスは、IEのゾーン設定を変更します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.252.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「PE_RAMNIT.DEN-O」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「PE_RAMNIT.DEN-O」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Userinit = %System%\userinit.exe,,%Program Files%\{random folder name}\{random file name}.exe
      To: %System%\userinit.exe,

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Program Files%\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE = %Program Files%\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE:*:Enabled:internet Explorer

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\{random folder name}

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Internet Explorer\dmlconf.dat
  • %User Profile%\{random file name}.log

手順 8

「PE_RAMNIT.DEN-O」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]


[AutoRun]
action=Open
icon=%%WinDir%%\system32\shell32.dll,4
shellexecute=.\RECYCLER\{SID}\{random}.exe
shell\explore\command=.\RECYCLER\{SID}\{random}.exe
USEAUTOPLAY=1
shell\Open\command=.\RECYCLER\{SID}\{random}.exe

手順 9

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_RAMNIT.DEN-O」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 10

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]


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