解析者: Alvin Bacani   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 ファイルに感染, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、上記ファイルにコードを挿入し、特定のファイル形式に感染します。

  詳細

ファイルサイズ 296,448 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2013年7月24日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの変更, ファイルのダウンロード

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{random folder name}\{random file name}.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ウイルスは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\{random folder name}

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ウイルスは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • taskmgr.exe

自動実行方法

ウイルスは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{random file name}.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。)

ファイル感染

ウイルスは、上記のファイルにコードを挿入し、以下の拡張子を持つファイルに感染します。

  • *.exe
  • *.doc
  • *.xls
  • *.docx
  • *.xlsx

ダウンロード活動

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}p.com/admin/view/theme/default/tpl/layout.php
  • http://www.{BLOCKED}group.com/administrator/includes/way.php
  • http://{BLOCKED}city.com/wp-includes/js/tinymce/wp-tinymm.php
  • https://{BLOCKED}s.{BLOCKED}ion.com/image.php?u=3089

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 10.175.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年10月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「PE_QUERVAR.G-O」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

「PE_QUERVAR.G-O」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Startup%\{random file name}.lnk

手順 5

この「PE_QUERVAR.G-O」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • PE_QUERVAR.G

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_QUERVAR.G-O」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください