解析者: jasperm   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。その理由として、ダメージ度や感染力、あるいは、その両方の脅威レベルの高まりが挙げられます。これは、ドメイン生成のアルゴリズムに異なるキーを用いる新しい「LICAT」ファミリの亜種です。

マルウェアは、ランダムに作成されたように見えるドメイン名を生成する機能を備えています。ドメイン名の<ランダムな文字列>は、UTC(協定世界時)システム時刻を基に計算された値を用いて生成されます。マルウェアは、1020のドメイン名のリストを生成します。しかし、このうち800のドメインにのみ接続します。

ただし、マルウェアは、他のファイルに感染する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年12月2日

ファイル感染

これは、トレンドマイクロの製品では、以下 により感染したファイルの検出名です。

  • PE_LICAT.B-O

ダウンロード活動

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{pseudorandom alpha characters}.biz/forum/
  • http://{pseudorandom alpha characters}.org/forum/
  • http://{pseudorandom alpha characters}.info/forum/
  • http://{pseudorandom alpha characters}.net/forum/
  • http://{pseudorandom alpha characters}.com/forum/

ウイルスは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random}.TMP

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

その他

マルウェアは、ランダムに作成されたように見えるドメイン名を生成する機能を備えています。ドメイン名の<ランダムな文字列>は、UTC(協定世界時)システム時刻を基に計算された値を用いて生成されます。

マルウェアは、1020のドメイン名のリストを生成します。しかし、このうち800のドメインにのみ接続します。

マルウェアは、他のファイルに感染する機能を備えていません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.685.80
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年12月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.673.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年12月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「PE_LICAT.B」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • PE_LICAT.B-O

手順 3

「PE_LICAT.B」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_LICAT.B」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  %User Temp%\{random}.TMP


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